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日本に高度経済成長をもたらした「日本的経営システム」が「統制経済」の流れの行き着く先であったとして、統制経済の実験場であった満州経営に参画した面々と戦後政治の担い手との連続性を記したものである。代表的な人物として、岸信介がとりあげられている。ただし、他の人物についても取り上げているので、岸についての叙述は多くはない。すでに岸については原彬久『岸信介』(岩波新書)があるからであろうか。 なぜ岸が戦犯にならなかったのか、私は疑問を持っているが、冷戦下の日本政治で岸が大きな役割を果たしたことは事実である。小林はそのルーツを満州時代に求めるのだが、岸だけでなく満州に関わった人脈が、岸の周辺に存在していたことを明らかにする。 但し、新書なので、あまり詳細かつ緻密に展開しているわけではない。だからどうしても読んだ方がよい、というものではない。 気楽にすぐに読める本である。 |
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