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zoom RSS 小泉・アベ内閣の悪改革の再検討を

<<   作成日時 : 2007/12/30 12:19   >>

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 少し遅くなったが、「東京新聞」の社説を掲げたい。教育再生会議についてである。

 教育再生会議の「教育三次報告 できる子ばかりでない」という12月26日付の社説である。至極当然のことが書かれているのであるが、まず紹介したい。

 
三次報告も「競争」や「国際化」という文言が目立つ。公教育の目的はできる子を伸ばすことだけではないはずだ。設置した安倍晋三氏が首相の座を去ったいま、再生会議も存続に疑問符が付く。

 三次報告の目玉は「六・三・三・四制の弾力化」の提言だ。学力向上のために「小中一貫教育を推進し、制度化を検討」「年齢主義を見直し、飛び級を検討」「大学への飛び入学を促進」と述べる。横並び主義を排除し、できる子は伸ばしたいとの意図がみえる。

 論点の一つだった「バウチャー制」はモデル事業の実施を提案することにとどまった。バウチャーは、子供が自由に学校を選択し、自治体が児童・生徒数に応じて学校に予算を配分する方式で、市場原理を導入することになる。学校間格差を助長する懸念から反対意見は多く、一律導入提案の見送りは当然だろう。

 大学・大学院の改革も重視する。「国際競争を勝つため」に「質の高い学生のみを入学させ」「英語授業の大幅増加を目指す」とする。英語教育は「小中一貫の全学年で教科として実施」と必要性を訴える。

 飛び級やバウチャー制、英語の授業時間増などの提言は教育改革の一手段ではあろう。できる子は伸ばしてあげたいし、頑張っている学校や先生は応援したい。だが、教育再生会議の報告には「公教育再生」に大事な視点が欠けてはいないか。

 たとえば、障害のある子供がかかわる特別支援教育への言及が一つもない。改革の必要性がないということなのか。少子化が進む一方で知的障害のある子供が急増しているという問題が生じている。一つの教室に仕切りを設けて二教室にし、急場をしのいでいる学校もある。

 三次報告は「自立と共生は重要な方向性」とし「教育の全体的底上げを図り、質を高めていくことが大切」と強調する。そのためには、できる子ばかりでなく、学力がついていない子や特別支援を受けている子の教育も議論し、提言を行うべきではないか。いずれも公教育の分野であり、ここを素通りしては全体的底上げなど難しい。

 再生会議は安倍前首相の肝いりで設けられた。「徳育」の教科化に中央教育審議会では慎重論が大勢を占める一方で、再生会議はなおもこだわりをみせるなど、三次報告には安倍カラーがにじんでいる。

 教育が重点課題であることは言うまでもないが、政策理念となると、現首相は前首相のそれとは異なるのではないか。そうであれば安倍理念を反映する教育再生会議は存在する意味が失われているだろう。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007122602075158.html

 小泉・アベ内閣が行ってきたことは、まさに弱者切り捨て、中間層の切り捨て政策であった。現在激化している格差拡大の震源は、小泉内閣の施策であった。この教育再生会議での議論もその政策の延長上にある。指摘されているようにハンディキャップをもつ子どもたちへの暖かいまなざしがまったくない。

 会議に参加している人たちのほとんどは、学校現場のことを知らない。知らないで思いつきを発言する。その思いつきが「報告」としてだされてくる。

 教員資格の10年更新制もきわめて不合理な制度である。この制度は、優秀な教員志望者を遠のかせるだけだ。
 だいたいにして「不適格教員」をあぶり出すためということだが、藤田英典氏編の最近の岩波新書によれば全教員の0・1%程度だそうだ。その人たちをあぶりだす(いびりだす?)ために、10年ごとに教員に自費で30時間の講習を義務づけるという制度は「悪」であるとしか言いようがない。壮大なムダであると思う。

神奈川新聞の「定年前に退職する教員が定年退職者を“逆転”/神奈川県」という記事があった。これも参考にして頂きたい。
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiidec0712482/



 小泉アベ政権の施策をきちんと再検討して(郵政民営化を含めて)、元に戻すべきはもどしたい。





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