|
今日の『中日新聞』の「特報」欄は、1995年の「日経連報告書」についてである。私もこの文書が、現在の「格差」やワーキングプアなどの労働問題をつくり拡大した重要文書であると思っている。 http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/b396d1715a85837d1710f18b22924c3a 労働者を三つの階層に分け、終身雇用の労働者を減らし、有期雇用の非正社員を増やすことを目的とした方針を明確にうたっており、この文書が発表されてから現在展開している事態が生み出されてきたからである。 http://www.h5.dion.ne.jp/~hpray/siryou/shakaikeizai/nikkeiren21.htm 経営者は、「あたかも日本的経営は人件費が高いから国際競争力が弱く、だから地盤沈下した」とし、「バブル時代の放漫経営など経営者の責任から目をそらし」、「人件費コスト削減」を図ったのである。 私たちは、この文書にきちんと抵抗していかなければならなかったのである。とはいえ、すでにそのときには労働組合の力は弱化し、正社員労組である「連合」は、こういうことについて発言をしなかった。 すでにこの文書の「結果」は明らかになっている。にもかかわらず、いまだ「構造改革」を進めなければと叫んでいる人がいる。竹中平蔵氏である。タイトルは、竹中氏のことばだ。氏は「改革が進まないから格差ができた。格差があるから改革をしないといけない」というのである。 だが、中曽根内閣からスタートし、橋本内閣で本格化し、小泉内閣でスピードアップが行われるなかで、「格差」は広がり深化しているのである。「改革」が進む中で、「格差」は拡大しているのである。 氏は「働く立場から重要なのは多様な働き方を認めること」だという。しかしその前に、多様な働き方を選択しても十分に生活できる、そういう制度(たとえば最低賃金を一時間あたり2000円にするとか・・・デンマークのようにするとか)をつくるべきであったのだ。それをまったくしないで、労働者保護制度をなくすという「構造改革」を行い、それで「多様な働き方・・・・」などと言ってもらっては困る。 竹中氏のような経済学者は、ほんとうに楽だ。 経済が好転すれば、‘これは「構造改革」が進んだからだ。もっと改革せよ’といい、経済情勢が悪化し労働問題などが深化すれば、‘これは「構造改革」が進んでいないからだ。もっと改革せよ’、という。どっちに転んでも、同じことを言っていればよい。 「改革」によっていかなる事態が起きているか、あるいは先に「改革」を行ったラテンアメリカやアメリカ合衆国でどんな事態が起きたのか、これらをきちんと検証すべきなのである。 左派政権が担っているラテンアメリカ諸国の現在の事態は、「構造改革」路線がつくりだしたものだ。「改革」を推進して、そこまで行け!ということなのだろうか。 |
| << 前記事(2008/08/05) | トップへ | 後記事(2008/08/05)>> |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/08/05) | トップへ | 後記事(2008/08/05)>> |