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zoom RSS 西松建設献金問題、やはりおかしい。

<<   作成日時 : 2009/03/07 14:28   >>

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 以下に掲げたのは、今日の「東京新聞」社説である。ここに記された「政府高官」とは、官房副長官の漆間巌氏である。麻生内閣で官房副長官にしてもらったことから、感謝の意を込めてこのようなことをしたのだろうか。

 ちょうどこの漆間氏については、『世界』3月号で、青木理氏が「ルポ ある警察官僚の軌跡」という文を寄せている。それによると、漆間氏は警察庁長官時代、安倍政権に異常接近し、北朝鮮拉致問題をめぐってきわめて政治的・恣意的に警察権を行使したといわれる。「政治と警察の距離」を無視して、警察権力を政治に従属させるようなふるまいをする人物を、麻生政権は任用した。

 今回のこの問題は、きわめて政治的である。もちろん企業による政治献金の問題は、もっと追及されなければならない。たとえば静岡県知事は100万円を献金されているが、石川県知事は反対があるにもかかわらず強行した静岡空港建設、その本体工事に西松建設が加わっている。この献金と空港建設がまったく無関係とはいえないだろう。

 検察は、決して中立ではない。政府は国策捜査はないといっているが、そんなことはない。すでに鈴木宗男・佐藤優らを国政捜査により逮捕・起訴している。また今回よりも悪質な政治献金問題を、検察は取りあげなかった。検察は、国家権力そのものだ。

違法献金事件 異議あり政府高官発言
2009年3月7日

 西松建設事件は自民党の議員には波及しない−。そんな捜査の見通しを政府高官が口にした。聞き捨てならない。中立公正であるべき検察捜査への疑念も招きかねない。真相究明の妨げにもなろう。

 資金管理団体の会計責任者でもある公設第一秘書が逮捕された当座、小沢一郎民主党代表は「不公正な国家権力の行使だ」と激しく検察当局を非難、党幹部も「国策捜査」「陰謀」となじった。

 これには森英介法相が「検察は不偏不党、厳正公平を旨としている」と反論し、多数の閣僚、自民幹部からも一斉に批判が出た。

 もとより法治国家、民主社会にあって検察権力が公正であるべきは当然だ。といって、検察が聖域視されて一切の批判も許さないのでは困るし、逆に批判が度を越すようでは社会がおかしくなる。さすがに小沢氏も「言葉遣いがまずかったなら訂正する」と語り、民主も批判トーンを弱めていた。

 その最中の政府高官の発言であった。本紙も含め報道各社が伝えたところでは、高官は西松建設の巨額献金事件が自民議員に及ぶことはないとし、その理由に、小沢氏側に渡ったのよりも金額が小さいこと、逮捕された小沢氏秘書のような西松側への請求書がなく、議員側の「違法性の認識」の立件が難しいことなどを挙げた。

 事件捜査は、西松が東北地方の公共事業受注を期待して、実体のない政治団体を通じ年二千五百万円献金するシステムを構築、秘書はかねて違法性を認識していた、との構図で進められているもようで、検察による小沢氏の参考人聴取も取りざたされる。

 容疑を強く否定する小沢氏は六日、聴取に応じる意向を述べる一方、請求書については「政治団体からの寄付なので政治団体で事務的に受けたということだと思う。事務的には問題ない」とだけ語った。要所の説明を欠いている。

 西松建設の献金は二階俊博経済産業相ら複数の自民実力者側にもなされており、それぞれ返却意思を表明している。問題は献金額の多寡ではないし、返せば済むというものでもない。検察の捜査着手が伝えられる。

 西松側との深い関係について小沢氏も自民の側にも、一層の真摯(しんし)な説明が求められている。この段階で政府高官が結論じみた言及をすれば野党から「検察との出来レース」批判が出ても仕方ない。

 いかなる意図か。この高官に、公開の場での弁明を強く求める。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009030702000076.html

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ムネオ・佐藤だけではなく三井環氏も国策捜査です。
三井環
元大阪高検公安部長。現役の検察幹部としてテレビカメラの前で裏金の実態を暴露しようとした当日に逮捕。検察は後藤田正晴元法相を通して小泉総理(当時)の了承を得た。朝日新聞の取材に答えた現役検事の中には「自分にはとてもあんな訴状は書けない」という声も。判決前に判決文とほぼ同内容の文書が政界にばらまかれ、また、判決後に正式な判決文が数ヶ月に渡り出ず、被告人が控訴できない事態に至った。被告人は糖尿病の治療も満足にできず、意識が朦朧とした状態になったことも。検察捜査費はこの事件の直後に「IT化により情報収集が効率化した」という理由で大幅削減され、同時に法務省矯正局に「捜査費」がつきはじめたことも話題になった。
H.A.
2009/03/07 16:06
 そうでした。検察庁の裏金問題を告発しようとした三井環氏は、そのインタビュー直前に逮捕されました。権力は、牙をむくと何でもするというのがその本質です。だから権力を掌握しようとするのです。

【善】
2009/03/07 16:21
選挙前に野党に言いがかりをつけて治安機関を使って弾圧する手法は発展途上国の政府ならどこでもやっています。政府高官発言がその証明です。佐藤外務事務官、三井検事の例でもわかるとおり、国策捜査、恣意的捜査を堂々とやる検察に正義など期待すべくもありません。つまり西松事件は日本の政治がトルコ、ロシアやその他の発展途上国並みのレベルにすぎないことを暴露しました。マスコミも上層部は総理番経験者で占められ、政府与党と深く癒着し、常に体制翼賛報道しかしません。結果として大手マスコミと政府自民党は結托して国民をミスリードしてきたのです。国民は大手マスコミや政府にこれ以上騙されてはいけません。小沢はクロでしょうが、自民党もマックロです。この一件で民主党の支持率を下げ、与党の支持率を上げて次期衆院戦を有利にしようという政府与党の陰謀に国民は騙されてはいけません。政権交代、政界再編で自民党を潰して、官僚機構を改革しなければ日本再生はあり得ないのです。そのための特攻兵器として民主党がまだ必要なのです。
ナンバ
2009/03/08 11:42
西松建設献金問題、やはりおかしい。 過去と未来の間/BIGLOBEウェブリブログ
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