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zoom RSS 【本】直野章子『被ばくと補償 広島、長崎、そして福島』(平凡社新書)

<<   作成日時 : 2012/02/05 10:12   >>

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 時宜にかなった本である。

 今後(余りに遅いが)、福島の原発事故で被災した人々には、東電から当然補償金が支払われるだろうが、しかし、広島、長崎の被爆者に対し、政府は誠意ある対応をずっとしてこなかった。できうる限り、金を出したくない(軍人軍属には軍の階級に応じて多額のカネを支給してきたのに)、国家補償をしないという方針のもとに、ヒバクシャをずっともてあそんできた。

 著者は、そういうことのないように、ヒバクシャたちがどういう状況におかれてきたか、そしてどのように闘いとってきたのかなどを確認しながら、この後に必ず出されてくる福島原発災害の補償上の問題点を指し示す。

 本書は、広島・長崎、そして福島に関わる様々な論点につき、政府などがどのように欺瞞的な対応をしてきたのかを明らかにしている。

 まず低線量被ばくの問題が論議されているが、広島・長崎以降、日本で、国際社会で、IAEAや日本政府がどうごまかしてきたのかを調べて、その問題点を明らかにしている。

 また、福島原発に関わっている放射線影響研究所の欺瞞的な存在、政府が一貫してとってきた「受忍論」などを論駁する。

 補償に関わる論点を網羅的に明らかにしているので、読んでおくべき本である。本当は、もっと詳細に報告したいのだが、重要な論点が多いので、とても短文では紹介しきれない。とにかく読むに値する本である。
 







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