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zoom RSS 【本】アーニー・ガンダーセン『福島第一原発ー真相と展望』(集英社新書)

<<   作成日時 : 2012/03/28 22:47   >>

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 新聞から、福島第一原発の事故の現況についての報道がほとんどなくなっている。

 この本を書いたのは、アメリカの原子力技術者。福島にある型式の原発の建設などに関係していたこともあって、説得力ある筆致で、事故の状況を説明している。

 この人の発言は、『週刊朝日』の臨時増刊号、『朝日ジャーナル』にも載っているが、今読むべき本と言えよう。

 事故の真相と、事故を起こした1から4号機の状況、これから長期間にわたって行われていく危険を伴った廃炉と、それに付属する廃棄物処理の行方、それから放射性物質が起こす様々な健康被害の実態、それから避難と除染について、そして原発の「黒い歴史」など。

 福島第一原発の各号機は、今でも危険であるが、特に4号機について大きな危険があることを指摘している。4号機の核燃料は、格納容器などにははいっていない、冷却用のプールにあり、それが傾いていて、大きな地震があったらひょっとしたら崩壊する・・破局が訪れるということだ。

 また健康被害についても、厳しい指摘がある。最近放射能がついた瓦礫処理の問題が起こっているが、氏はこう指摘している。

 「放射能を帯びた廃棄物を、通常のゴミと同じように焼却処理してはいけないのです。二次的、三次的な汚染が生じてしまい、収拾がつかなくなります」

 「(日本政府は)汚染を封じ込めるのではなく、むしろ薄く広く拡散しているようです。放射能汚染の解決策は、“希釈”というわけでしょうか。とんでもない話ですが、数年後、健康被害が生じたときに原因を特定できなければ、彼らにとっては好都合なのです。・・・・」

 私たちは、とんでもない政府、官庁、学者をもっているようなのだ。

 とてもよい本だと思う。  700円+悪税。

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