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タイトル 日 時
【本】岡野宏文・豊崎由美『百年の誤読』(ちくま文庫)
 『UP』(東大出版会のPR雑誌)に、時々豊崎の書評が載る。これがめっぽうおもしろい。あまりメジャーな本はないのだが、豊崎の文は、紹介されている本の魅力を、それこそ魅力的に書くのだ。だから、読みたくなってしまう。あまり読んでいないが、豊崎が紹介した書名は、私の手帳にしっかりと記されている。 ...続きを見る

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2008/11/15 22:56
本を買う
 書店に寄った。新書のコーナーを見ていたら、小熊英二・姜尚中両氏による『在日一世の記憶』という本が目についた。 ...続きを見る

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2008/10/28 20:26
中国食品 その2
 今、杉田聡の『「日本は先進国」のウソ』(平凡社新書)を読んでいる。 ...続きを見る

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2008/10/15 23:21
【本】雨宮/萱野『「生きづらさ」について』(光文社新書)
 確かに現在の若者達は、生きにくいのだろう。私たち中年も、一応正社員でいるが、このあとに続く未来に確たる希望があるわけではない。こういう状況になると、自己防衛に走らざるをえない。ということは、私たちには、一定の蓄えもあるし、生きにくくなるかもしれないという状況(今も十分に生きにくくなっているが、我慢できない状態ではない)に対して準備をするゆとり(「溜め」)がある。 ...続きを見る

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2008/09/21 23:36
【本】田中優子『江戸を歩く』(集英社新書)
 学生時代を東京で過ごし、現在は浜松で暮らしている。学生時代、東京のあちこちを歩いた記憶はない。この本を読んで、あまりに行っていないことに驚いた。 ...続きを見る

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2008/09/05 20:23
【本】坪井善明『ヴェトナム新時代 「豊かさ」への模索』(岩波新書)
 これも良い本だ。 ...続きを見る

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2008/08/31 19:01
【本】松本仁一『アフリカ・レポート 壊れる国、生きる人々』(岩波新書)
 大変読みやすく、バランスのとれた良い本だ。 ...続きを見る

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2008/08/30 16:07
【本】三宅勝久『自衛隊員が死んでいく』(花伝社)
 深刻である。この本を読んでいて、旧日本軍の内務班の生活を想起した。内務班とは、私的制裁に覆われた、暴力まみれの軍隊生活である。 ...続きを見る

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2008/08/23 21:06
浜松基地自衛隊員の自殺
 昨日書いた「自衛隊員の自殺」について、以下の書籍にその内容が記されている。 ...続きを見る

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2008/08/23 13:35
世界の現実
 文章で世界各地の現実を書くのもよい。だが、写真は、その現実をきわめて具体的に表現することができる。そういう写真を毎月載せているのが『DAYS JAPAN』である。 ...続きを見る

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2008/08/20 22:31
【本】笠原十九司『「百人斬り競争」と南京事件』(大月書店)
 きわめて実証的であり、また論理的で、「百人斬り競争」虚構説を無化し、その実在を完璧に証明する内容である。笠原氏は、『南京事件論争史』(平凡社新書)などにおいても、学問的に誠実な仕事をされており、いつもその著作には教えられることが多い。 ...続きを見る

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2008/08/17 23:07
【本】よしもとばなな『デッドエンドの思い出』(文春文庫)
 よしもとばななの小説を読んだのは、はじめてだ。  軽い! ...続きを見る

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2008/08/12 19:06
【本】石田衣良『約束』(角川文庫)
 今まで読んだこともないような小説を、少しずつ読み進めているが、この本はまあまあだ。あの『ピアニシモ』から読み始めているので、そのあと読んだ本がすべて良いように思えてくる。 ...続きを見る

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2008/08/11 15:08
【本】竹山恭二『平左衛門家始末』(朝日新聞社)
 竹山氏の訃報を聞いてすぐにこの本を注文した。昨日到着し、今読み終えた。“もう一つの「夜明け前」”という帯に書かれているが、まさにそうした内容をもった本である。 ...続きを見る

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2008/08/11 11:45
【本】伊藤正敏『寺社勢力の中世』(ちくま新書)
 鎌倉幕府の史料がない、と言う記述には驚いた。したがって鎌倉幕府の財政基盤についてはまったくわからないのだという。教科書には書いてあるのに・・・(といっても説明抜きだが)。奈良・平安の朝廷文書もないという。 ...続きを見る

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2008/08/10 09:03
【本】浅田次郎『天国までの百マイル』(朝日文庫)
 最近小説を読んでいないので、まとめて読んでいる。今日は浅田次郎を読んだ。浅田次郎の本を読むのは、初めてだ。 ...続きを見る

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2008/08/05 21:00
【本】辻仁成『ピアニシモ』(集英社文庫)
 読むはずのない本であるが、読んでみた。 ...続きを見る

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2008/08/04 22:10
【本】十川信介『近代日本文学案内』(岩波文庫)
 日本の文学の多くは私小説であるといわれる。私も友人に刺激されて、高校時代日本文学を読んだが、ちまちました題材が多かったように思う。 ...続きを見る

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2008/07/28 21:11
【本】むのたけじ『戦争絶滅へ、人間復活へ』(岩波新書)
 当年とって93歳の気骨あるジャーナリストの対談である。対談であるので、気楽に読める。途中で読むスピードが落ちることもない。 ...続きを見る

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2008/07/26 16:14
原爆被害を想起する
 『戦争と性』という雑誌が発行されているのを最近知った。その最新号である27号、特集が「ヒロシマ・ナガサキが問いかけるもの」である。 ...続きを見る

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2008/07/24 22:51
【本】アルフレッド・W・クロスビー『数量化革命ーヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生』
 小沢千重子氏の訳による、紀伊國屋書店発行の本である。なめらかな知的な翻訳で、読みやすい。 ...続きを見る

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2008/07/21 07:43
【本】ロナルド/ドーア『働くということ』(中公新書)
 ずっと前に購入していて読んでいなかった。今日エアコンの中で読んでみた。 ...続きを見る

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2008/07/19 17:15
【本】池橋宏『稲作渡来民』(講談社)
 書店の店頭で、本の帯を見て購入。一通り読んでみた。新しい知見がどれほど盛り込まれているのかをみたが、それほどでもなかった。このテーマにおいて、わかっていないことが多いということがわかる本ということになる。副題に「「日本人」成立の謎に迫る」とあるが、迫っていない。要するに「わからない」ということを確認したにすぎない。ただ一つ、「弥生文化はどこから来たか」について、未だ山東半島において実証できていない説を提唱したということになる。「越」系の人々が、長江下流から山東半島、朝鮮南西部、北九州と渡ってき... ...続きを見る

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2008/07/19 16:52
【本】『憲法九条、あしたを変える』(岩波ブックレット)
 良い本だ。 ...続きを見る

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2008/07/18 21:49
イスラムを組み込むと云うこと
 『UP』7月号の書評、「幻の影を慕いて」(高田高成)が興味深い。紹介されている本は、『普遍論争ー近代の源流としての』(山内志朗)、『中世の覚醒』(ルーベンスタイン)、『アリストテレスの現象学的解釈』(ハイデッガー)の三冊である。そのなかで関心を抱いたのは、『中世の覚醒』である。 ...続きを見る

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2008/07/13 07:36
本について
 今日帰宅したら、『トヨタ・イン・フィリピン』(社会評論社)が届いていた。著者が贈ってくれたのだ。  トヨタがフィリピンでどのようなことをしているのかは、下記のHPにアクセスしていただきたい。 ...続きを見る

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2008/07/03 20:24
本 大佛次郎
 今日、『自伝の小説』、『世界を不幸にするアメリカの戦争経済』が届いた。注文して二日目で届く。これは喜ぶべきことなのかどうか。 ...続きを見る

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2008/07/01 23:02
 最近忙しくて本をなかなか読めなかった。最近医療問題に関心を抱いているので、それに関係する新書などは読んだが、やはり中曽根内閣時代から医療費の削減が始まり、医者の数を減らす政策を行ったり、診療報酬を減らしたり、現在の医療制度が抱えている問題の淵源がわかった。  GDPの比率からすると日本の医療費は多くはなく、医者の数はOECD諸国と比較してもあまりに少なすぎること、したがって病院の医師は過労死寸前の状態にあること、医療保険の改悪によりアメリカ系の保険会社が入り込み、大きな利益をあげていること、... ...続きを見る

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2008/06/29 10:37
【本】橋本健二『新しい階級社会 新しい階級闘争』(光文社)
 かなり前から、橋本氏は「階級」というものにこだわりながら研究を進めてきたようだ。「格差社会」ではなく「階級社会」を凝視し、その止揚を図らなければならないときが来ているようだ。 ...続きを見る

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2008/06/15 17:13
【本】マイケル・モーパーゴ『兵士ピースフル』(評論社)
 第一次世界大戦のイギリス軍の話である。日本軍の内務班の実態は、野間宏の『真空地帯』や大西巨人の『神聖喜劇』に描かれているが、イギリス軍も同様な実態を持っていたことが描かれている。軍隊の理不尽な姿は、どこの国でも変わらないのだなあとつくづくと思った。 ...続きを見る

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2008/06/12 22:47
書評欄
 新聞の書評欄は毎週楽しみに読む。それを読んで注文することもよくある。 ...続きを見る

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2008/06/08 22:26
【本】安富歩『生きるための経済学 〈選択の自由〉からの脱却』(NHKブックス)
 ウーム。一応読み通したが、序章と第一章はフムフムと思いながら読んだ。経済学で言うところの「市場」(しじょう)にいかがわしさを感じているので、その「感じ」を理論化している本なのかなあと思いながら読んだのだが、序章、第一章はそのような問題意識に一応照応するものであったのだが、その後は、当てが外れた。「経済学」ではないのだ。〈選択の自由〉にまつわるその前提となる「自由」に対して、何らかの対案を対置しようとしているのだろうが、「だからどうなの?」という内容。 ...続きを見る

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2008/06/08 10:38
【本】山本紀夫『ジャガイモのきた道』(岩波新書)
 ジャガイモのことなんて考えたことはなかった。しかし、この本を読んで、ジャガイモが人類にとっていかに重要な作物であるのかがわかった。 ...続きを見る

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2008/06/01 07:55
【本】榎原雅治『中世の東海道を歩く』(中公新書)
 近世の東海道は、我が家のすぐちかくを通っている。松並木も少し残っていて、東海道らしさもある。 ...続きを見る

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2008/05/27 21:01
貧困
 新自由主義的な政策が、国民の生活を破壊している。  高齢の老人には早く死になさいと誘いかけ、医者を増やすと医療費がかさむからと医者を減らし、医者は過労死寸前に追い込まれ、病気で苦しむ人々は救急車に乗りながらたらい回しされる。 ...続きを見る

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2008/05/22 22:59
【本】『環境と公害』
 岩波書店から発行されている「環境と公害」の最新号、特集は「地域の維持可能性と21世紀の国土構造」である。 ...続きを見る

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2008/05/14 21:35
【本】『思想地図』vol.1(NHK出版)
 今日書店に立ち寄った。ぶらぶらと回っていたら、この本をみつけた。どうしようかと思ったが、まあ買ってみた。帰りの電車で読み始めたら、なかなか刺激的である。頭脳を刺激する本を時たま読まないと、思考力が減退する気がするので、『現代思想』(青土社)を購読しているが、それだけでは不足である。 ...続きを見る

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2008/05/07 21:13
本を買いに
 注文していた本が届いたという連絡を受け、浜松駅近くの書店に足を運んだ。注文していた本は、民科法律部会編『改憲・改革と法』(日本評論社)である。3600円。法律雑誌『法律時報』の増刊である。私は地域史を研究しているが、大学は法学部を出ている。学生時代に法律よりも歴史を好きになり、それ以降歴史を主にしながら、傍らで法律の本も読む。 ...続きを見る

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2008/05/05 00:23
本の整理とコイズミ
 連休を利用して本の整理をしている。活字人間の私は、次々と本を買うために、とにかく本が増える。雑誌以外はあまり捨てないため、たまる一方である。 ...続きを見る

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2008/05/04 09:41
【本】本山美彦『金融権力 グローバル経済とリスク・ビジネス』(岩波新書)
 現在日本を席捲している新自由主義経済学批判の本である。 ...続きを見る

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2008/05/03 22:21
【本】雨宮昭一『占領と改革』(岩波新書)
 帯に「占領がなくても戦後改革は行われた その原点は総力戦体制にある」とある。総力戦体制論にもとづく占領と改革期の通史的叙述である。いろいろ新鮮な切り口、語り口があるが、総力戦体制論にもとづく通史としては、ぎこちない感じがする。まだ総力戦体制論は完成していないのか、それとも歴史のとらえ方として間違っているのか。 ...続きを見る

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2008/05/02 21:47
【本】金石範・金時鐘『なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか』(平凡社)
 『中日新聞』の書評欄に「テーマで読み解く現代」というコーナーがある。そこにイ・ヨンスク(一橋大学)の「在日」をテーマにした書評が三回にわたってあった。 ...続きを見る

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2008/04/30 22:23
【本】小田実『何でも見てやろう』(講談社文庫)
 この本は、ずっと前に読んだことがあるような気がするが覚えていない。おそらく書庫の中のどこかにあるのであろう。 ...続きを見る

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2008/03/16 09:59
【本】コリン・ジョイス『「ニッポン社会」入門』(NHK生活人新書)
 時間に余裕があるときに読む本。暇つぶしになり、けっこうおもしろい。 ...続きを見る

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2008/03/05 21:01
天皇の骨密度低下と宮中祭祀
 夕刊などに、天皇の骨粗しょう症のことが報道されていた。下記は、東京新聞。 ...続きを見る

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2008/02/25 21:51
【本】城山三郎『一歩の距離 小説予科練』角川文庫
 静かな本だ。読んでいて雑音が聞こえない。静謐のなかに、4人の少年の生死が描かれる。 ...続きを見る

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2008/02/23 22:43
冤罪の本
 このほど『冤罪FILE』という雑誌が発行された。 ...続きを見る

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2008/02/07 15:44
【本】『小田実のアジア紀行』(大月書店)
 小田実の視点には、学ぶべきものがある。それはどこで感じるかというと、中国のどこを旅したか、というところにある。 ...続きを見る

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2008/02/04 20:20
【本】堤未香『ルポ貧困大国アメリカ』(岩波新書)
 日本の政治経済政策が、フリードマンの経済政策を追求していることはすでに周知のことだ。小泉政権が竹中平蔵と共に行った政策の結果、「格差社会」が激化し、「ネットカフェ難民」などということばも一般化した。 ...続きを見る

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2008/02/02 19:34
【本】『トヨタの闇』(ビジネス社)
 私はトヨタの車に乗っている。免許をとって最初に乗ったのは、三菱のマニュアル車。故障が多く、たとえば購入して1年も立たないうちに、交差点で立ち往生。クラッチが動かなくなった。そういう故障をはじめ、何度も自動車修理工場に通った。  そのあと、トヨタ車を購入した。故障知らず、やはりトヨタの車はよい!と思った。それから「浮気」もせず、ずっとトヨタ車に乗っている。仲良くなったセールスマンも人柄が良く、この人からずっと買い続けている。  そして今乗っているのはプリウスだ。金欠病のため、新車ではなく中古... ...続きを見る

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2008/01/29 21:35
【本】『自立をめざす村 長野県栄村』(自治体研究社)
 『中日新聞』に連載されていた長野県栄村の高橋彦芳村長が、どういう施策を栄村で展開してきたかを書いたものだ。 ...続きを見る

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2008/01/27 17:45
マルクスはもう古い?
 ハワード・ジンの『ソーホーのマルクス』(こぶし書房)を読んだ。先日も書いたが、「まえがき」は悪文なので、これは読まない方がよい。誰かに訳させたのだろうが、しっかりと訳者は点検すべきであった。 ...続きを見る

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2008/01/18 23:08
郵政民営化の問題
 昨日の「きっこの日記」は、郵政民営化の問題を扱っている。民営化されたからといって、あきらめてはならない。「きっこ」が言うように、アメリカは日本の郵便貯金や簡保の350兆円を差し出させるために行わせたのが、郵政民営化なのだ。だから、アメリカに奪われないようにしなければならない。 ...続きを見る

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2008/01/16 21:55
【本】伊藤千尋『反米大陸 中南米がアメリカにつきつけるNO』(講談社現代新書)
 本書は、アメリカの建国以来の侵略的な歴史と中南米の動向とを書きながら、日本に対する警世と未来のあり方を示そうというのである。 ...続きを見る

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2008/01/11 22:57
【本】小田実『生きる術としての哲学 小田実「最後の講義』(岩波書店)
 途中でこの本は良い!と紹介したが、「最後の講義」と謳うだけ、すばらしい内容である。小田実の遺言ででもあるかのように思えた。 ...続きを見る

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2008/01/11 21:18
小田実の「最後の講義」
 岩波書店から出された小田実の『生きる術としての哲学』を読んでいるが、「最後」の講義らしく、知的緊張に満ちている。昨日購入したばかりだが、集中して読んでいる。 ...続きを見る

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2008/01/09 20:30
【本】城山三郎『指揮官たちの特攻』(新潮文庫)
 無念の死を見つめる ...続きを見る

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2008/01/08 21:48
「われわれの小田実」(『環』31号)
 藤原書店にアクセスしたら、『環』31号が「われわれの小田実」を特集していることがわかり、購入した。様々な人々が、小田の死とは自分にとって何なのかを書きつづっている。 ...続きを見る

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2008/01/07 21:37
【本】ブルーノ・ムナーリ『太陽をかこう』(至光社)
 『芸術新潮』がブルーノ・ムナーリを特集したことで、私はムナーリが気にかかるようになってしまった。 ...続きを見る

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2008/01/05 20:03
【本】水野和夫『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞出版社)
 昨年上半期のベスト経済書第一位だという。書かれていることは、そんなに目新しいことではないが、長期のタイムスパンからグローバル経済を捉えようとする姿勢にある意味驚きをもった。というのも、現在のグローバル経済を論じるに、ブローデルの『地中海』が参照され、ウォーラーステインの著作が使われる。 ...続きを見る

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2008/01/04 20:40
【本】高村薫『作家的時評集 2000ー2007』(朝日文庫)
 高村薫は作家である。高村の政治等に関する批評が、「中日新聞」夕刊に月一回ほど掲載される。私はそれを読み、なかなかきちんとした正鵠を射る発言をしていると思っていた。 ...続きを見る

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2008/01/02 11:45
【本】上野千鶴子『国境お構いなし』(朝日文庫)
 昨日書店で何気なくとった本。買おうと思って買った本を押しのけて、私はこれを読み始めた。惹きつける本である。 ...続きを見る

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2008/01/01 12:45
【本】平野聡『大清帝国と中華の低迷』(講談社)
 「興亡の世界史」というシリーズの一冊。全冊購入はしているが、読んだのはこれが初めて。いわゆる通史的な内容を期待していたわけではないが、まさにこれは通史的な叙述ではなく、研究の成果であるといえよう。著者は『清帝国とチベット問題』(名古屋大学出版会)を刊行しているから、その簡易版なのだろうか。 ...続きを見る

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2007/12/31 12:43
【本】伊東乾『ケダモノダモノ』集英社
 この本はいかなるジャンルに入るのかわからない。緻密な論理が展開されているわけではない。ドキュメントでもなく、小説でもなく、評論でもなく、強いて言えば随筆か。 ...続きを見る

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2007/12/17 21:10
【本】佐藤優『国家の罠』(新潮文庫)
 単行本でかなり売れた本である。やっと文庫本になったので読んでみた。 ...続きを見る

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2007/11/19 17:55
司馬遼太郎の軍隊観
 私どもの連隊(戦車部隊−引用者注)は(中略)東京の背後地の栃木にいる。敵が関東地方の沿岸に上陸したときに出動することになっているのだが、そのときの交通整理はどうなるだろうかということである。 ...続きを見る

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2007/11/16 22:41
【本】大屋雄裕『自由とは何かー監視社会と「個人」の消滅』(ちくま新書)
 法哲学者が書いた本は、長期間読んだことがない。法制史のH氏が井上達夫の本を奨めてくれて買ってはあるのだが、いまだ「積ん読」の状態だ。  したがってこの種の本にあまりなじみがないので、本の紹介をすることに躊躇する。しかし、久しぶりに頭の刺激とはなったし、学ぶところもあった。 ...続きを見る

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2007/11/08 20:54
政治不信のことなど
 小沢騒動は、後味が悪い。何のためにこんなに騒いだのか。まったく無駄な騒動だ。民主党にとっては、マイナスとなる事態であった。 ...続きを見る

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2007/11/07 22:04
【本】梅森直之『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』(光文社新書)
 名著『想像の共同体』で高名なベネディクト・アンダーソンが、早稲田大学で講演を行った。前半はその講演を載せている。『想像の共同体』を書くに至った背景、そして現在の問題関心が、そこには語られていた。  後半部は、梅森の解説である。その解説がよい。『想像の共同体』をはじめとしたベネディクト・アンダーソンの思考が、わかりやすく書かれている。 ...続きを見る

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2007/10/14 09:57
【本】テッサ・モーリス・スズキ『北朝鮮へのエクソダス』(朝日新聞社)
 戦後、1959年から多くの在日朝鮮人が北朝鮮へと渡った。「帰国事業」というその政策は、実際は「帰国」ではない。なぜなら日本にいたほとんどの在日朝鮮人の故郷は、済州島を含めた「南」であるからだ。 ...続きを見る

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2007/10/08 10:13
【本】梶山季之『ルポ戦後縦断』(岩波現代文庫)
 ここに掲載された「昭和30年代」に書かれたものがほとんどである。もう50年以上前のものということだ。しかし、読んでいて、あまり古さは感じない。「ルポ」と銘打っているだけあって、きちんとした取材に基づいて対象に肉迫しているからである。梶山の眼によって切り取られた事実が、その時代の断面を表し、歴史的事実としての普遍性をもっているのである。 ...続きを見る

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2007/10/02 20:41
【本】西野喜一『裁判員制度の正体』(講談社現代新書)
 私が裁判員制度に対してもっていた漠然とした疑問をこの本は共有していて、その疑問についてきちんと答えている。読めば読むほど、裁判員制度の問題点が明らかになり、まさに結論として実施すべきではない、と思うようになった。 ...続きを見る

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2007/09/20 17:53
【本】野田峯雄『『プリンセス・マサコ』の真実』(第三書館)950+税
 オーストラリアのジャーナリストによる Prisoner of chrysanthemum Throneの完全邦訳版が出版された。当初この本は講談社が発売する予定であったが、第三書館からの発売になった。邦訳題は『プリンセス・マサコ』である。 ...続きを見る

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2007/09/16 15:00
【本】朝日新聞取材班『「過去の克服」と愛国心』(朝日新聞社)
 良い本である。「歴史と向きあう」というシリーズの二作目である。  新聞に連載されたものだそうだ。私は朝日を購読していないので、新聞紙上ではみていない。  このテーマに即して、冷静に論を運んでいる。 ...続きを見る

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2007/09/14 21:59
【本】金平茂紀『テレビニュースは終わらない』(集英社新書)
 大変良い本である。マスコミ関係者、特にテレビに関係している人々、マスメディアに関心を抱いている人には、必読である。 ...続きを見る

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2007/09/05 21:52
【本】米原万里『米原万里の「愛の法則」』集英社新書
 すばらしい才能の持ち主、米原万里。彼女は昨年亡くなった、知性あふれる本を残して。同時通訳者でもあった米原さんの仕事について語った講演の内容が、本になった。 ...続きを見る

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2007/08/28 22:47
松岡英夫『人権擁護六十年 弁護士海野普吉』(中公新書 1975年刊)
 かつて海野普吉という弁護士がいた。本当の名は「晋吉」であったそうだが、村役場の戸籍係が間違えて「普吉」としてしまったのだという。 海野は静岡(市)出身である。1885年、地主の家に生まれた海野は、静岡中学(現在の静岡高校)を卒業し、6高(岡山大学)を経て東京帝大へ。卒業後すぐに弁護士登録を行い、1968年7月6日、82歳10ヶ月で亡くなった。その間、戦時下の思想弾圧事件の弁護を一手に引き受け、その中には人民戦線事件、東京帝大の自由主義者・河合栄治郎事件、津田左右吉事件、唯物論研究会事件、... ...続きを見る

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2007/08/18 16:15
【本】大田昌秀『沖縄戦を生きた子どもたち』(クリエイティヴ21) 
 大田昌秀氏が渾身の力をこめて書いた本である。 ...続きを見る

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2007/08/02 20:24
【本】井上寿一『日中戦争下の日本』(講談社)
 なかなか面白い本ではあった。帯の「なぜ国民は戦争に協力したのか」という問いには、十分答えていないという感想をもった。 ...続きを見る

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2007/07/21 14:57
ひどい電力会社の原発管理
 東京電力柏崎刈羽原発に対する安全管理は、まったくの手抜きであったことがはっきりしてきた。活断層があってもそれを無視して建設し、火事が起きてもそれを消せない。おそらくほとんどの原発の安全管理は、このようなずさんなものだろう。今日の『中日新聞』夕刊に以下のような記事があった。 ...続きを見る

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2007/07/20 22:32
【本】西山太吉『沖縄密約』(岩波新書)
 昨日私は、日本国家を「貢納国家」とした。インターネットで検索すると、すでにそのように呼んでいるサイトがいくつかあった。なるほど考えることは一緒である。 ...続きを見る

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2007/07/05 21:46
吉田司のコメントと『沖縄密約』(岩波新書)
 今日の「中日新聞」に、ノンフィクションライター吉田司が、『改憲の系譜 9条と日米同盟の現場』(新潮社)をもとにして、短文を書いている。 ...続きを見る

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2007/07/04 22:38
クリエイティヴ21
 クリエイティヴ21という会社がある。ドキュメンタリー映画を作製したり、本を出版したり、演劇をプロデュースしたりなど多角的な表現活動を行っている。 ...続きを見る

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2007/06/26 22:47
【本】阿部菜穂子『イギリス「教育改革」の教訓』(岩波ブックレット)
 アベシンゾー氏は、しきりとイギリスサッチャー政権の教育改革ををまねしようとしている。 ...続きを見る

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2007/06/25 20:35
【本】田中貴子『検定絶対不合格教科書 古文』(朝日新聞社)
 町田市在住の方、この人はなぜか女子大嫌いで、学生時代に何か悲劇にあったのかもしれないが、その人が推薦した本。 ...続きを見る

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2007/06/17 22:53
【本】岸本佐知子『気になる部分』(白水社)
 人から推薦された本、あるいは書評でみた本など、読むことが多い。しかしその中でも、失敗したなと思う本がある。最近の失敗作は島田裕巳の中沢新一批判本である。これは内容的には同意する部分も多いのだが、いかんせん冗長である。主張はブックレット程度の本で充分に達せられるほどのものである。 ...続きを見る

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2007/06/16 10:52
笑い
 今日は日曜日。布団の中で『UP』(東京大学出版会)の6月号を読む。渡部潤一の「太陽」、短くわかりやすい文。別に新しいことを書いているわけではない。肩の凝らない科学的な知見の確認。  小林康夫の文は、高校で複素数を学んだだけの私にはまったくとんちんかん。導入部分だけが理解可能。その内容、ランボー、マラルメなどを講義で使用したら、そのほとんどを読破してきた女学生がいた・・・だから「ほんのわずかな刺激を与えるだけで、まだ染まっていない知性のスポンジが新しい世界の「物音」を驚くべき軽やかさで吸い込ん... ...続きを見る

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2007/06/10 11:03
【本】小田実『中流の復興』(NHK生活人新書)その1
 よい本だ。読みやすい。末期ガンに冒された小田の「遺書」めいた内容である。それは末尾に「人生一巡、みなさま方とともに生きたこと、生きられたことを、幸いに思います。ではおたがい、奇妙な言い方かも知れませんが、生きているかぎり、お元気で。」(246ページ)による。  勿論私は、瀬戸内寂聴の祈りにこめられたように、小田には生きてまだまだ書いて欲しいという希望を持っている。  小田実が駆け抜けてきた時代を、年齢はかなり異なるが、私は同じような問題意識をもって生きているからだ。一時期にあった北朝鮮を「... ...続きを見る

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2007/06/09 21:30
瀬戸内寂聴と小田実
 『中日新聞』夕刊に、瀬戸内寂聴の「あしたの夢」という連載ものが月一回載る。先月も確か小田実のことが記されていた。6日のそれも小田実のことだ。  『何でも見てやろう』というアメリカ留学体験を書いてから、ベ平連などの平和運動に主導的に関わり、また様々な小説を書く。  小田実の本は、最近のものを除き、多く読んだ。中でも、「「アボジ」を踏む」は短編ながら印象的な作品であった。 ...続きを見る

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2007/06/07 20:38
【本】治安の悪化、犯罪の凶悪化?(『犯罪不安社会』光文社新書)
 「刑務所は「治安の最後の砦」ではなく、「福祉の最後の砦」になっている」(214ページ)という記述は、社会一般に流されている「常識」(マスコミが先頭になって扇動しているもの)に対する痛烈な皮肉である。 ...続きを見る

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2007/05/26 20:39
【本】浜田知明『よみがえる風景』(求龍堂)
 初めて見た浜田知明の絵画は衝撃的だった。その衝撃は、今も消えない。 ...続きを見る

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2007/05/21 22:44
病院、そして大石嘉一郎『近代日本地方自治の歩み』(大月書店)
 聖隷三方原病院に行った。肺のCT撮影のためである。結果は近日中にわかる。異状がなければよいが、と思う。 ...続きを見る

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2007/05/17 21:05
【本】丸山勇『ブッダの旅』(カラー版岩波新書)
 写真が美しい。インド北部の各地にある、ブッダにちなんだ遺跡の数々。丸山は、それらを訪れ、遺跡やその周辺をカメラに納める。おそらくブッダが生きていたときと、インドは余り変わっていないのではと思わせるほど、「周辺」は田舎である。 ...続きを見る

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2007/05/14 22:40
【本】新川登亀夫『聖徳太子の歴史学』(講談社選書メチエ)
 最近は、お札にもなった聖徳太子だとされていた図像が教科書などから消えているという。図像が消されていると時期を同じくして、聖徳太子像に対する疑問が次々とだされ、その存在すら疑問をもたれている。 ...続きを見る

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2007/05/04 10:00
寝ながら・・・・・
 憲法記念日に、寝ている。4月初旬からの風邪がぬけない。こんなに長期間患うとはおもってもみなかった。 ...続きを見る

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2007/05/03 20:37
【本】藤原新也『平成幸福音頭』(文藝春秋)
 土曜、日曜とずっと寝ながら本を読んでいた。その中の一つが藤原新也の本、『平成幸福音頭』である。これがまたすこぶる面白く、またまじめなのである。「平成」という時代、といっても出版は1993年であるから、平成が始まってから早い時期の社会状況に対し、まじめに考えていることがよくわかる。そこで指摘されていることは、今なおその効力を失ってはいないと思った。 ...続きを見る

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2007/04/23 22:00
【本】藤原新也『全東洋街道』上下(集英社文庫)
 なかなか風邪が脱けず、仕方なく布団の中で本を読む。今朝読み終えたのがこの本である。旅の好きな私も、藤原氏が歩いた道を歩んでみたいと思うが、チベットの山中の寺での生活は無理だと思った。しかし山中の寺院で一生を過ごすという人生もある。それも驚きであるが、人それぞれの生き方に絶対はない。 ...続きを見る

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2007/04/22 21:40
『 DAYS JAPAN』 5月号
今月号の『DAYS JAPAN』に掲載されている写真は、迫力があり、心を撃つ。「第3回DAYS 国際フォト・ジャーナリズム大賞 特大号」というだけあって、力のある写真が多い。と同時に、筑紫哲也氏や池田香代子氏らの文章が含蓄があってよい。 ...続きを見る

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2007/04/19 21:17
本を読むことと、手の話
 昔から、誰かがよいといっていた本は、案外買って読む習慣がある。そのなかの一つが、先日批評した島田裕巳の『中沢新一批判・・・・』であるが、これは有田芳生のブログで紹介されていたのを読み、それで購入したものだ。これは損をした。以前、有田が紹介した藤原新也の『黄泉の犬』はよかった。この本は、さりげなくオウム真理教を本質的なところで批判している。 ...続きを見る

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2007/04/16 21:54
【本】島田裕巳『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』(亜紀書房)
 定価は、1700円+悪税 である。    これは全部読む価値はない。おそらく整理して書けば、分量は半分くらいですむ。主張していることは、きわめて少ない。 ...続きを見る

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2007/04/14 17:17
吉野源三郎に学ぶ
 私の思想形成上、もっとも大きな影響を与えたのは、吉野源三郎氏であった。吉野源三郎氏は、『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)の著者であり、哲学者であり、また岩波書店の重要な編集者でもあった。 ...続きを見る

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2007/04/12 22:41
【本】加藤周一『日本文化における時間と空間』(岩波書店)
 病に苦しみながらも、活字から離れられない性癖故、ときどきに読み進めた本である。 ...続きを見る

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2007/04/11 22:05
【本】牧原憲夫『民権と憲法』(岩波新書)
 井上勝生『幕末・維新』と同様に、たいへんおもしろい。最近の研究成果をとりこんで、清新な内容である。牧原氏は、建白書や各地の新聞記事を利用して、この時期の歴史像をおもしろく描いた。 ...続きを見る

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2007/03/27 21:17
立花隆編『南原繁の言葉』(東京大学出版会)A
 浜松駅近くの地下道には、夕方一人のホームレスが寝ている。時にはさらに1ペアが並んで寝ているときもある。遠州鉄道の第一通り駅の付近は、ちょうど風を防ぐスペースがあるので、そこには数人生活している。 ...続きを見る

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2007/03/17 09:27
【本】立花隆編『南原繁の言葉』(東大出版会)@
 戦争が終わった頃、新しい日本をつくろうという息吹があった。その息吹に、命を吹き込んだ一人が、東大総長だった南原繁であった。 ...続きを見る

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2007/03/12 23:10
【本】井上勝生『幕末・維新』(岩波新書)
私は、主に昭和前期の研究をしているので、最近はあまり明治維新関係の本は読まない。本はいろいろもってはいるのだが、よほど必要にならないと書棚からおろさない。 ...続きを見る

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2007/03/07 22:12
【本】文京洙『韓国現代史』(岩波新書)
 占領期、静岡県からの在留朝鮮人の帰国事業を、もう一度書いてみようという気になって、調べ始めた。前回は、帰国先の朝鮮半島の状況をあまり調べずに書いたので、今回はきちんと調べようと、まず読んだのがこの本である。  本書は別に占領期だけでなく、現在に至る韓国の現代史を、周縁に目をくばりながら、わかりやすく、しかし一定の問題意識をもって、研究史をきちんと踏まえながら記したものである。 ...続きを見る

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2007/02/24 21:24
【本】『季刊 軍縮地球市民』第7号 特集 アメリカの戦争 (明治大学軍縮平和研究所)
 「アメリカの戦争」という特集は、世界各地でのアメリカの軍事行動を中心とした動きが、どれほど混乱をつくりだしているかを記したものだ。アジア、ラテンアメリカ、アフリカ、バルカンなどを対象にしているので、現時点での問題点が浮き彫りになる。それぞれの文章は短いので、詳しい分析などはない。しかしそれはないものねだりというものであって、鳥瞰するためには便利である。 ...続きを見る

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2007/02/23 22:36
【本】諏訪哲二『なぜ勉強させるか?』(光文社新書)
 『下流志向』を読んだなかに、諏訪哲二の著書が引用されていた。しかしその本がなかったので、出版されたばかりのこの本を購入。副題に「教育再生を根本から考える」とあった。 ...続きを見る

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2007/02/21 22:10
【本】内田樹『下流志向ー学ばない子どもたち 働かない若者たち』(講談社)
 面白い問題提起にあふれる本である。「朝日新聞」ネットの書評でみて購入した。 ...続きを見る

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2007/02/18 16:56
【本】アジア太平洋資料センター『徹底解剖100円ショップ』(コモンズ)
 時折利用する「100円ショップ」。そこで販売される商品はなぜ100円で販売できるのか、その商品はどこで製造されているのか、また100円ショップの問題はどこにあるのか、などを検討した本である。 ...続きを見る

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2007/02/16 21:39
【本】吉田浩『浜田知明=聞書 人と時代を見つめて』(西日本新聞社)
 1996年刊行の本である。 ...続きを見る

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2007/02/15 20:52
【本】藤原新也『なにも願わない手を合わせる』(文春文庫)
藤原が文で表現する世界は、豊饒である。  本書の中に、和南城という彫刻家の作品について、「沈黙」の声が聞こえる、とある。藤原の文は、ある意味饒舌である。饒舌に、自らの見たもの、あるいは感懐を書き付ける。であるが故に、書かれた内容に豊饒さを感じる。 ...続きを見る

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2007/02/13 21:27
【本】藤原新也『空から恥が降る』(文春文庫)
藤原の眼は確かだ。写真をやっているだけあって、見るべきものを見る。旅に行っても、彼は見る。見つめるべきものを見つめるのだ。もちろん、見るべきものを見るためには、批判精神がなければならない。彼の批判精神は、一カ所から見るのではない。多方面からの視点からのものだ。 ...続きを見る

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2007/02/11 09:52
【本】高橋義人『グリム童話の世界−ヨーロッパ文化の深層へ』(岩波新書)
 キリスト教がヨーロッパに浸透する以前、ヨーロッパにも非キリスト教の文化が存在したこと、それがグリム童話の中に収録されているということは、すでに知っていた。しかしどのようなものであるか具体的に知っているわけではない。著者は、「メルヘンは非キリスト教的な民間信仰を人々の口から口へと伝える貴重な媒体であった」(5)として、メルヘンの世界へ分け入る。  本書を読んでいて、「シンデレラ」と同じような伝説が日本にあること、またなまはげなどの日本の民俗行事と類似のものがヨーロッパにもあること、「キリスト教... ...続きを見る

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2007/02/09 20:56
【本】『フーコー・ガイドブック」(ちくま学芸文庫)
 フーコーのガイドブックというので読んでみた。私は、すべてのフーコー作品を読んでいるわけではないので、手頃なガイドブックだと思ったのだが、やはりガイドブックであり、フーコーの著作そのものを読んだ方がよいと思った。そのような気持ちにさせたというだけでも、読む価値があるというのだろう。 ...続きを見る

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2007/02/08 19:06
【本】鹿野政直『兵士であること−動員と従軍の精神史』(朝日新聞社)
 鹿野政直氏の講義を私は受けたことがある。「日本史研究入門」という講義であったと思う。学部は違ったが、時々「もぐり」で講義を受けていた。内容は近代史に関する研究史だったような気がする。該博な知識を背景にしたクリアな講義であった。    私は卒業後も、鹿野氏の著作はほとんど読み、今も学ばせていただいている。 ...続きを見る

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2007/02/05 17:47
【本】佐藤優『獄中記』(岩波書店)
 当たり前のことだが、私と佐藤氏とは考え方が大きく違う、そのことがよくわかる本だ。 ...続きを見る

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2007/02/03 18:40
ごまかし勉強法
 今日、教育基本法改廃の背景についてあるところで話をしました。その際、利用した本の名を思い出せなくて、紹介できなかったので、ここに紹介しておきます。 ...続きを見る

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2007/01/27 22:16
【本】福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮社)
 本の帯に、「保護者の虚言が「史上最悪」のいじめ教師を生んだ」、「親の言いなりになる学校、盲信するマスコミ、医師、550人もの大弁護団・・・・病める教育現場で起こった驚愕の冤罪劇!」とある。  実を言うと、私はこの本を読むまで、この事件を知らなかった。有田芳生のブログを読んでいてこの本が紹介されていたので購入して読んでみたのである。  読んでいて、まずこの事件を総体としてみたとき、もっとも責任の重いのはマスコミであると思った。おそらく本書の著者もそのような感想をもったであろう。この事件を報道... ...続きを見る

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2007/01/26 18:07
【本】藤原新也『黄泉の犬』(文藝春秋)
 表題が記された表紙は、ガンジス川の中州に流れ着いた死体を噛む犬の写真である。この犬が「黄泉の犬」なのであろうか。裏表紙の写真は、富士山が見える庭園の写真であるが、これは「黄泉の国」であるかのような風景である。  いずれも、「幻影」とでもいうのであろうか。 ...続きを見る

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2007/01/02 12:22
【本】米谷匡史『アジア/日本』(岩波書店)
 よい本だ。私は頭の体操のために『現代思想』を購読しているが、そこに載せられている論文の数々は読んでいて頭を働かせなければならないから、好きだ。本書も、そうだ。また考えさせられる。 ...続きを見る

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2006/12/06 23:02
【本】苅谷剛彦ほか『欲張りすぎるニッポンの教育』(講談社現代新書)
 対談と苅谷氏、対談相手の増田マリヤ氏の文章で構成されている。苅谷氏の発言や文は、現在の教育が抱える問題点をよく衝いている。増田マリヤ氏は、教育問題についての認識が深くはない。ジャーナリストとして、自らの見聞にもとづいた部分はよいけれど、そうでないところは理解力に欠ける。マスメディアに関わる人々には、表層部分を撫でるだけであたかもわかったような気になるヒトが多い。あまり勉強しないからしかたないが。  とくに前半部分は、増田氏の無理解が苅谷氏をいらだたせていたのではないかと思われる。 ...続きを見る

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2006/12/03 20:50
【本】吉田裕『日本の軍隊』(岩波新書)
 私も今まで軍事関係の本を読んできているので、書かれている内容で新鮮であった事項はそんなに多くはない。しかし、そのエッセンスをコンパクトにまとめてあるので、読んていて整理が出来る。 ...続きを見る

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2006/12/03 13:52
【本】手島龍一・佐藤優『インテリジェンス・武器なき戦争』(幻冬舎新書)
 面白い本である。国家に関する情報を扱う外交官である佐藤やジャーナリストの手島が、機密とか諜報とかについての考えを、一定の事実に基づいて開陳するのであるが、それがすこぶる面白いのだ。 ...続きを見る

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2006/12/03 13:41
【本】伊東乾『さよなら、サイレント・ネイビー』(集英社)
 すごいエネルギーを感じる本である。問題意識も鮮明である。この本は、多くの人に読まれるべき本である。昨日到着したが、今読み終えた。 ...続きを見る

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2006/11/26 12:35
【本】尾崎秀実『ゾルゲ事件 上申書』(岩波現代文庫)
 この本を読んでいるとき、国会では自民党・公明党が教育基本法「改悪」を推し進めようとしていた。  尾崎の「上申書」を読んでいると、現在の国家は、尾崎が「上申書」に記しているような内容を国民が自主的に書くようになる、そんな時代をつくろうとしているのではないかと思ってしまう。 ...続きを見る

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2006/11/17 22:05
映画「スパイ・ゾルゲ」と尾崎秀実『愛情はふる星のごとく』
 先日「スパイ・ゾルゲ」のヴィデオを借りてみた。映像は、その時代の雰囲気をつくりだしていて、みていてなかなかリアルであった。 ...続きを見る

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2006/11/09 20:46
【本】川崎哲『核拡散ー軍縮の風は起こせるか』(岩波新書)
 「かずのり」氏のコメントで紹介されていた本である。早速買って読んでみた。 ...続きを見る

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2006/11/05 09:22
【本】『コンラッド短編集』(岩波文庫)
 若い頃は、海外文学を読みあさった経験がある。コンラッドは、最近読み始めた作家。文学を、最近の若い人々は素通りして生きていく。もったいないことだ。若い頃に感動した文学を、中年になって読むと、その感想はまったく異なる。若い頃の方が感動は大きい。感動する経験をたくさん積み重ねることが、必要だとつくづくと思う。 ...続きを見る

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2006/11/04 09:23
【本】長田弘『知恵の悲しみの時代』(みすず書房)
 静かな本だ。ここには、戦時下に出版された本が紹介されている。だが、それらは叫ばない。戦時下に出された本なのに、そこに漂うのは静かさだ。だからといって、「戦時下」が意識されていないわけではない。戦時下であるからといって、すべてを戦争と関わらせることはしなくてよいのである。  なぜなら、「戦時下」であっても、戦時下でない時代には普通であったこと、すなわちふつうの日常生活が、当たり前のことだが、続いていたからである。    著者の長田弘の本をはじめて読んだのは、『私の20世紀書店』(中公新書)... ...続きを見る

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2006/10/31 23:25
【本】石田英敬ほか『アルジャジーラとメディアの壁』(岩波書店)
 アルジャジーラは、現代のメディアの中でも、「特異」である。「特異」というのは、たとえばイラク攻撃のための米軍にその基地を提供したカタール政府がその経営を大きく支えているというだけでなく、それでも権力におもねない、あるいは視聴者におもねない「独立」したジャーナリズムとして存在しているというだけではない、それ以外にも様々な点で「特異」なのである。その「特異」とは、決して非難されるものではなく、現在の他のメディアがすでに、あるいは最初から持っていないものを持っているという点で、そうなのである。 ... ...続きを見る

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2006/10/29 13:18
【本】鹿野正直『日本の近代思想』(岩波新書)
 2002年刊行である。今まで長い間自治体史に関わってきて、資史料や参考文献(多くは歴史の専門書)を読み続けてきたので、積ん読になっているものが多い。本書もその一つである。  とてもよい本だ。「近代思想」と銘打っているが、射程は現在まで包含している。いや、現在に対する鋭い問題意識があるから、近代の思想的「産物」を再生させることができているのだろう。 ...続きを見る

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2006/10/26 22:52
【本】苅部直『丸山真男ーリベラリストの肖像』(岩波新書)
 知の巨人、政治学者・丸山真男の評伝である。  私も丸山真男の著作はいろいろ読んできた。また数々の丸山真男論も読んだ。そのなかで、この丸山真男論は秀逸である。著者は、丸山の生の軌跡をたどりながら、丸山の思考の変遷を、きわめて素直に理解しようとつとめている。その姿勢が、この本を魅力的なものにしている。  この本を読んだために、私は『丸山真男集』を古本屋から購入してしまった。丸山の本は、単行本で出ているものはすべて持っているので、買う必要がないと思っていた。『丸山真男座談』は今までなかったので、... ...続きを見る

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2006/10/26 20:49
【本】サイード『人文学と批評の使命』(岩波書店)
 原題は、humanism and democratic criticism である。本の内容は、日本の書名と原題をあわせたようなものである。 ...続きを見る

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2006/10/22 15:09
サイードの意図と私たち
 2003年9月になくなった『オリエンタリズム』で有名なE/W/サイードの最後の著書とされる『人文学と批評の使命』(岩波書店)が刊行された。まだすべてを読み終わったわけではないが、サイードの意図は、私たち東アジアに生きる者にとっても大きな示唆を与えてくれる。  サイードは、2001・9・11以降の「西洋」と「イスラム」の対立について、こう記している。 ...続きを見る

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2006/10/21 18:03
【本】田村秀『データの罠 世論はこうしてつくられる』(集英社新書)
 日々の新聞には、様々な統計に基づく記事が載せられる。よくみるのは内閣支持率などの世論調査である。著者は「世論調査が常に客観的な手法で行われているとは限らないと言うことを、しっかりと理解しておく必要がある」(195)と記す。そして「大新聞の世論調査であっても、一定の回答へ導こうとする誘導尋問や、特定の選択肢が上位に来るようあ質問が時として見受けられるからである」と続ける。 ...続きを見る

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2006/10/19 20:51
【本】外岡秀俊『情報のさばき方』(朝日新書)
 朝日新聞社から新書が刊行された。早速本書と姜さんの『愛国の作法』、王敏『日中2000年の不理解』の三冊を購入した。 ...続きを見る

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2006/10/16 23:19
【本】矢島尚『好かれる方法』(新潮新書)
 読んでも読まなくても良い本である。 ...続きを見る

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2006/10/12 21:15
【本】横田一、佐高信編『トヨタの正体』(金曜日)
 私はトヨタ車に乗っている。車に乗り始めて、最初は三菱であったが、その後からずっとトヨタ車である。三菱に乗っていたときには苦労した。買って間もないときにクラッチが故障したり、とにかく故障続きであった。その後トヨタにしたらほとんど不具合はなくなった。 ...続きを見る

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2006/10/11 23:15
【本】小波津正光『お笑い米軍基地』(グラフ社)
 沖縄でタクシードライバーに教えてもらった本である。沖縄で話題になっているそうだ。 ...続きを見る

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2006/10/10 20:24
「メディアの壁」と学校
   「メディアの壁」ということばが、なぜか現在の社会状況の本質を捉えているような気がする。この言葉は何で読んだのか記憶にはないが、最近『アルジャジーラとメディアの壁』(岩波書店)が刊行されたことによるのかもしれない。この本は注文してあるが、いまだ来ずであるが。 ...続きを見る

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2006/10/09 17:38
【本】加藤節『南原繁ー近代日本と知識人』(岩波新書)
日本には、中江兆民、植木枝盛、田中正造、吉野作造、河上肇など、歴史に残されるべき思想を紡いだ人々が多くいる。その人たちの思想を、現在の問題とつきあわせてみようという気になった。 ...続きを見る

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2006/09/29 20:53
【本】橘木俊詔『格差社会 何が問題なのか』(岩波新書)
 安倍政権も、小泉政権が推進してきた「改革」を続けるという。小泉政権は、一方で日本や韓国、中国のナショナリズムをよびおこし、他方で「格差社会」を拡大させてきた。私はそれら両方を厭う。 ...続きを見る

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2006/09/27 21:40
【本】森達也『世界が完全に思考停止する前に』(角川文庫)
 森達也氏の著書、3冊目の紹介である。これもなかなか良い。 ...続きを見る

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2006/09/26 21:30
【本】小森陽一『心脳コントロール社会』(ちくま新書)
 脳科学の発達は、人々の意識を「改造」することができるようになったことを記しているのが本書である。私たちは一定の「社会的集合記憶」をもって生きている。時代に生きる私たちは共通の体験、共通の認知を獲得しながら生きていく。その間に、否応なしに「社会的集合記憶」を形成している。そこに働きかけて、一定の意識改造あるいは意識の獲得をめざす「科学」が発達してきている、それがマーケティングなどに使用され、さらには政治のレヴェルでも利用されているというのだ。 ...続きを見る

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2006/09/21 21:37
【本】森達也『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』(角川文庫)
 この本も面白い。一気に読める。ということは、内容も面白いが、文章もよい、ということだ。森氏は「A]という、オウムの荒木広報担当を主人公としたドキュメンタリーを撮った。その顛末を書いたのが、この本である。  私は残念ながら、「A]というドキュメンタリーをみていない。したがってそれについて言及することはできない。 ...続きを見る

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2006/09/20 21:24
【本】森達也『職業欄はエスパー』(角川文庫)
 著者森達也氏は、オームに関する「A」を撮影した映画監督だ。この人の文章は、時たま読むときがある。雑誌で時々みかけるからだ。しかし、著書は、今回が初めてだ。 ...続きを見る

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2006/09/19 20:34
『丸山真男回顧談』(その2)
 昭和天皇は、2・26事件の時、反乱将兵の鎮圧に大きな決断をしたが、後に「行き過ぎ」であったと感想を述べている。しかし丸山はそれは憲法上おかしいという。 ...続きを見る

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2006/09/18 09:59
【本】『丸山真男回顧談 上』(岩波書店)について(その1)
 近所にある書店「よむよむ」が、今月24日で撤退するという。同社は立川市を本拠とする。浜松市内にある書店の内、専門書を多く取りそろえているのは、昔からある谷島屋書店(いくつか支店があるが、本店には専門書がある)と、この「よむよむ」しかない。あとの書店は、雑誌や文庫本など売れ筋を主体としている。私はこの「よむよむ」を利用していたのだけれども、確かにあまり人はいなかった。しかし哲学、社会学など専門書を多くそろえている書店がなくなってしまうのはとても残念だ。  そこで、「よむよむ」で何か買おうと思っ... ...続きを見る

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2006/09/17 09:11
【本】加藤周一『20世紀の自画像』(ちくま新書)
 さすがである。現代日本の代表的な知識人、加藤周一氏の対談である。氏の言説は、知的でかつ鋭い。それが、この対談の中でも十二分に発現している。 ...続きを見る

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2006/09/13 23:05
【本】原彬久『吉田茂』(岩波新書)
 吉田茂に関わる人物史であるが、周辺の資料を渉猟して、吉田茂を中心にした歴史書となっている。新しい資料、文献も盛り込み、いろいろな知識を得ることができた。前著『岸信介』よりもよいと思われる。特に戦後史は面白かった。 ...続きを見る

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2006/09/10 21:52
【本】島本慈子『戦争で、死ぬということ』(岩波新書)
 いずれにせよ、最近は男性のみならず女性の間でも、戦争への抵抗感が薄れてきていることは間違いない。・・・・いまはまだ局所的にではあるが、戦争応援団の再生がはじまっている。(136頁) ...続きを見る

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2006/09/05 20:37
【本】奥村和一ほか『私は「蟻の兵隊」だった』(岩波ジュニア新書)
 「蟻の兵隊」は、最近各地で上映されている映画。私は見ていないが、本は読んでみたいと思った。今日買って、今読み終えた。奥村さんが書いたのではなく、酒井誠さんという人との話し合いとなっているので、きわめて読みやすい。 ...続きを見る

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2006/08/29 21:57
【本】藤木久志『刀狩り』(岩波新書)
 これはたいへん面白い本である。「刀狩り」に関する固定観念を吹っ飛ばす。  秀吉の刀狩りによって、日本人は武装解除されたという「通説」が見事にひっくり返されている。  刀狩り以降も、人々は武器を持っていた。ただし、その武器はもっていただけで「武器」として使わなかった。「刀狩り」は、武器を「武器」として使用させないための法であったようだ。だから、武器は民衆の間にあった。  しかし戦国の動乱の中で、イヤと言うほどいくさで辛酸をなめてきた人々は、天下統一後の平和を維持すべく、支配者である武士も含... ...続きを見る

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2006/08/25 23:43
【本】前田哲男『新訂版 戦略爆撃の思想』(凱風社)
 分厚い本である、だが、読ませる本である。「神は細部に宿り給ふ」ということばがあるが、重慶への爆撃に関するきわめて詳細な記述がある。日本軍が重慶への戦政略爆撃を始める経緯、爆撃の内容、そして爆撃下における重慶の人々の苦難、蒋介石や周恩来の動静、真珠湾以降の重慶の位置など、重慶爆撃をミクロでみる視点がある。それだけではない。戦史の中に位置づけるため、世界的な視野の中で捉えようというマクロの視点がある。  本書を読むことによって、私たちは多くのことを知ることになろう。 ...続きを見る

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2006/08/19 15:33
【本】斎藤貴男『空疎な小皇帝』(ちくま文庫)
 『戦後短編小説再発見』に「組織と個人」という巻がある。そのなかに、石原慎太郎の「院内」という作品があった。その最初の部分には、こうある。 ...続きを見る

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2006/08/18 22:01
【本】佐伯真一『戦場の精神史 武士道という幻影』(NHKブックス)
 現在日本人の意識の上にのぼる「武士道」は、幻影だと言うことを、戦記物などを駆使して古典をもとに論じたもの、説得力ある内容になっている。 ...続きを見る

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2006/08/12 22:11
【本】高田里惠子『文学部をめぐる病い』(ちくま文庫)
 裏表紙に本書の趣旨が載っている。 ...続きを見る

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2006/08/12 15:08
【本】前田哲男『新訂版 戦略爆撃の思想 ゲルニカ 重慶 広島』(凱風社)
 前田哲男氏の『戦略爆撃の思想』(朝日新聞社)は名著である。読んでいて、これは“名著”だと思わせる本はあまりない。 ...続きを見る

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2006/08/11 21:15
【本】講談社文芸文庫『戦後短編小説再発見17 組織と個人』
 印象深い短編が数多く掲載されていた。なかでも、梶山季之「族譜」は、極めて強いインパクトを与えた。この短編集に載っている「族譜」は後に書き換えられて、もっと長いものになったそうだが、すごい迫力がある。  話は、植民地期朝鮮の役所に勤めていた男が、創氏改名を拒否する老人にその実行を迫る、ということがテーマになっている。その男は、老人が拒否する理由を知っている、しかし立場上強制しなければならない、その矛盾的な立場にある男が、どのような行動をとるか、ということであるが、まさに「組織と個人」の葛藤が記... ...続きを見る

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2006/08/11 20:35
【本】梅田望夫『ウェブ進化論』(ちくま新書),入江曜子『溥儀ー清朝最後の皇帝』(岩波新書)
 この二冊は、カナダ旅行の際、長時間のフライトで読んだ本。両方とも一挙に読めた。しかし今振り返ると、そう強い印象はない。読んでいるときには、面白く感じたのだが、あまり残らなかった。