福田内閣成立

 内閣・自民党幹部の顔ぶれは、派閥のトップを入れて、あとはほとんどアベ政権の方々。まったく新味も何もない。自民党にはもう大臣になるような人材はいないということだ。福田内閣に期待することは、選挙管理内閣として、早期に解散総選挙に導いて欲しいということである。

 おそらくこのあと世論調査が行われ、支持率がアベ政権よりあがるだろう。しかし、福田首相は小泉政権の「改革」のときの官房長官であったということ、その「改革」によって多くの社会的矛盾を激化させた(それが今問題となっている)責任者であるということだ。


 アベが辞任についての記者会見を開いた。しかしまったく分からない。「沖縄タイムス」の社説はそれについての疑問を書いている。アベのことばをふつうのことばとして受け取らないほうがよいのかもしれない。水嶋朝穂氏が同様のことを記している。

http://www.asaho.com/jpn/index.html
 ところで「週刊現代」の記事は、どうなのだろうか。立花隆が今週号の「週刊現代」に書いているが、真相を知りたいものだ。
 
 
[お詫び会見]沖縄タイムス社説(2007年9月25日朝刊)

「なぜ」への疑問晴れず

 安倍晋三首相が入院先の病院で会見し、自らの辞任を国民に詫びた。退陣表明から十二日目だ。病気であれば仕方ないかもしれないが、それにしても国民に対する説明は遅きに失したと言わざるを得ない。
 会見の冒頭、首相は「思うように体調が回復せず、今まで国民に(そのことを)説明する機会をつくれなかった」とこれまでのことを釈明した。

 だが、首相は辞任を決意した理由を、インド洋での海上自衛隊の給油活動について継続の見通しが立たないからと述べていたのではなかったか。「国際公約」という表現も用いながら、そう強調していたはずである。

 「健康問題」が最大の要因であれば、国民を欺いたことになる。なぜ正直に話さなかったのだろうか。「首相が在職中に体調のことを述べるべきでないと考えた」という説明は理由にはならず、説得力を欠く。

 「結果として国民に私の真意が伝わらず残念に思う」とも述べた。しかし、真意を伝えきれなかった責任が首相自身にあるのは言うまでもあるまい。

 会見は首相自身の強い要望で開かれた。だからこそ、もっときちんとした辞任理由が聞けるのではないか。国民の多くはそう期待したのである。

 首相の言葉からは「なぜ政権を投げ出したのか」という肝心のところが今回も伝わってこなかった。

 退陣表明後の社説でも触れたが、首相に求められているのは説明責任である。参院選後、民意に反して続投したのはなぜか。内閣を改造して臨時国会に臨んだ途端に政権を投げ出したことしかり、当然説明責任が伴う。

 国民の疑問はそこに集約されているのであり、なぜそのことをきちんと説明しないのか、不思議でならない。

 安倍首相が掲げたスローガンに「創りあげたい日本がある。美しい国、日本。」というのがある。「成長を実感に! 改革を貫き、美しい国へ。」「改革実行力」そして「戦後レジーム(体制)からの脱却」もそうだ。

 確かに、政権構想の軸に置いた憲法改正を目指す日本国憲法の改正手続きに関する法律(国民投票法)や改正教育基本法を成立させた。

 ほとんどは数の力を背景にした強行採決で、防衛庁を「省」に格上げする省昇格法も通し、目標に向かって突っ走る姿勢を見せていた。

 突然の政権放棄は国政に空白をもたらしただけでなく、自らの政治理念とも齟齬をきたしたのではないか。辞める時の説明が不十分で、弁明する最後の機会も説明不足だった。聞く側にはもやもや感しか残っていない。

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