疑問を報じない日本のマスメディア

 日本のマスメディアが、国民世論の誘導に大きな力を発揮している。それは戦前、とくに戦時中のマスメディアは、軍部や国家からの一方的な情報(そのなかには虚偽がいっぱい詰まっていた)を垂れ流し、国民世論を誘導し、侵略を正当化し、その担い手をつくりだしてきた。

 敗戦は、日本のマスメディアの反省をもたらした。しかし、その反省は消えてしまい、今や再びマスメディアは国家権力からの一方的な情報の垂れ流し機関と化すとともに、テレビに見られるように愚民化政策の先兵の役割を果たしている。

 ただ戦前、戦時中と異なるのは、メディアが新聞やテレビだけではないということだ。情報は得ようと思えば得ることが出来るようにはなっている。しかしその入手は、少しの努力が求められる。本を買うとか、インターネットにアクセスするとか、である。

 ところで、韓国で起きた韓国哨戒艦「天安」沈没事件である。この沈没は、北朝鮮が原因とされる報告書が出され、日本のマスメディアはそれを大きく報道した。しかし韓国国内やロシアなどからも、それを疑問視する声がだされてきた。このブログでも、それを紹介したことがある。

http://www.anatakara.com/petition/no-explosion-no-torpedo.html

 ところが、日本のマスメディアは、一切そういう報道をしない。

 もちろん「天安」がなぜ沈没したのか、それに北朝鮮が関わっているかもしれない、だが、マスメディアは一方的な韓国政府の発表を垂れ流すだけでなく、それに疑問を呈する有力な情報も報道すべきではないか。

 ここにもうひとつの有力な批判が記された文書がある。「韓国哨戒艦沈没事件(天安艦事件)-決定的証拠に決定的疑問がある」というものである。

http://www.iwanami.co.jp/sekai/2010/09/cheonansinking.html


 私たちはこの事件のような、重大な結果をもたらす(たとえば戦争)可能性のある情報に接して、「待てよ」と、判断を留保する訓練を積まなければならない。容易に判断を下すのではなく、いろいろな材料を入手し、冷静に考えることが必要だ。

 その際、残念ながらマスメディアは、頼りにならないのが現状である。


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