責任をとらない

 いけいけどんどん・・・・・というように、何の定見もなく、あるいは虚偽を創り出して推進される事業。たとえば静岡空港。過大も過大、もう驚くべき過大な需要予測を立てて静岡空港は開港された。最初から赤字になることは必然であったが、ウソをついて建設。案の定、赤字。

 しかしそれを推進した人びとは、何の責任もとらない。当時の知事はもう私は関係ないというというのだろうか。またそれに賛成した県会議員も、責任はとらない。建設時に土建業界に莫大なお金をまいたわけだから、もうそれでよい、というのだろうか。

 法科大学院。日本の官僚は何でもアメリカの真似をしたがる。これからアメリカ並みに訴訟社会ができていく、弁護士が足りなくなる、アメリカのようなロースクールみたいなものをつくって法曹人を育成しよう、ということで各地につくられた法科大学院。

 今までは主に大学の法学部を出た者のなかから司法試験を受けて法曹界に入っていった。それで何か困ることがあったのか。おそらくないだろう。
 逆に大学卒業後にかなりの学費をつかって法科大学院で法律を学ぶ、法科大学院をでないと司法試験は受けられない。カネがかかる。貧乏人は司法試験を受ける機会が奪われる。

 弁護士を増やさなければならないなどと政府は言っていたが、もう過剰。法律事務所に就職できない者も表れる始末。この責任は誰がとるのか。

 ついでに。静岡県でも静岡大学が法科大学院を設置した。設置するにあたって、静岡大学内部で激しい議論が行われたようだ。反対した人もいた。しかし設置されたが、あまりのひどさに警告を受ける有様だ。

 全国各地の大学が、我も我もと法科大学院を設置した。その結果が報告されている。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/__icsFiles/afieldfile/2011/02/03/1301887_1.pdf


 惨憺たる有様だ。どこの大学でも、いったい誰が責任をとるのだろうか。