市民がつくるTVF

 『週刊金曜日』先週号の「media」欄に紹介されていた、市民がつくるTVF。そこにアクセスしてみた。  なるほど、TVにはこのような可能性もあるのかと思えるような、アマチュアがつくったとは思えないほどの力作が30作品並ぶ。  画像処理・編集ソフトを駆使しているのだろうが、このようなクリエイティブなことをしてみたいと思う。そういう才能はおそらく持ち合わせていないので無理であろうが、社会に訴えていく手段にはなり得るだろう。  「アポを訪ねて海南島」は、海南島で日本軍に性的奴隷にされたおばあさん(アポ)たちの話である。テレビ局がこういうテーマのドキュメンタリーを撮らないから、市民がつくっていく必要があろう。  戦争の体験者が徐々に亡くなっていく現在、そういう人の体験を画像で残しておかなければならないと思っていたが、なかなか時間がなくてできなかった。  4月から時間が出来るので、挑戦してみようと思う。  http://tvf2010.org/nominate/vote2011.html

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自炊の日々

 先週から家人がアメリカに行っている。友人がワシントンにいるということでほぼ毎年年末に訪問している。先方は、私にも来なさいといっているのだが、私は行く気がしない。  最近、アメリカへの入国がなかなか厳しいらしい。良くは知らないが、指紋を採られ、瞳の写真も撮られるとのこと。また服の上から、身体が露わになるような写真(?)も撮るらしい。このようなことを詳しく調べてはいないが、私にとってみれば、きわめて個人的な情報をアメリカ国家に与えることは拒否したいと思っている。  しばらくぶりの自炊であるが、一人分の食事というのはレパートリーが狭まる。私は料理はいちおうできるが、冬季には鍋物がいちばんよいのだが(なんといっても楽だから)、一人分だとやめてしまう。  同僚にきくと、奥さんがいないときはコンビニ弁当か総菜をスーパーで買ってきてそれですませるという。しかし、私はそれができない。なんとしてでもつくらないと気が済まないのだ。昨日、冷蔵庫にないがあるのかを確認せずに行き、豆腐をかってきたら、奥の方に今日で期限切れのものがあったので、湯豆腐にした。豆腐はおなかがふくれる。  町田の住人は、毎日夕食を豆腐にしているというが、驚くべきことだ。やはりいろいろなものを、食べたほうが精神も豊かになるはずだ。最近、病を得たことから、私も巻き込もうとして丑三つ時に何かをしているようだ。しかし、何の変化もないのでやめたほうがよいだろうと思う。  明日は、大掃除に取りかかる。家人は、きれになった頃帰っ…

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【本】町田宗鳳『法然・愚に還る喜び』(NHKブックス)

 法然がいわゆる鎌倉仏教の創始者のなかでもっとも注目すべき宗教家であると、各所で指摘されている。私も、法然がいかなる人物であったのか知らなければならないという気持ちを持ち続けていたところ、この本が目についたので購入した。そして一気に読んだ。知的刺激に満ちた内容であった。  私はとくに信仰を持っているわけではない。先祖の墓が曹洞宗の寺院にあるので、人に聞かれたら曹洞宗ですなどと答える平均的な日本人の一人である。さらに「あの世」や「死後の世界」があるということも信じてはいない。人は死んだら無になるのだろうと漠然と思っている。  さてこの本の著者はユニークな経歴の持ち主であり、また「あの世」というか「死後の世界」というか、そういう世界の「存在」を信じているようだ。こういう点については私とは意見が合いそうもないが、しかし内容はとても知的であり、またわかりやすく、同時にエネルギーを与えられる。また時に私にとっても気になることが記される。最初にそういうことばを抽出してみよう。 「私はいつも歴史に意志を感じます」(15) 「単なる知識が、時代の流れを変えるほどの画期的思想を生み出すはずがありません」(17)「力のある思想の核心には、つねに揺るぎのないイメージがあります。それはヴィジョンと言ってもよいものですが、新たな価値観をつくり出すことができるかどうかは、どれだけ具体的なイメージをもつことができるかにかかっています。」(20~21) 「人間の「声の力」には、私たちが考える以上…

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大逆事件

 「大逆事件100年、そして今」という集会が、静岡市で開催された。私も参加してきた。  講師は、田中伸尚氏。田中氏は『大逆事件 死と生の群像』(岩波書店)の著者。  その本は、大逆事件そのものの研究書ではない。大逆事件に関係せざるを得なかった人びとの死と生と描いている。普通は「生と死」と書くのだが、この事件は、まさに死がはじめに来る。なぜなら国家権力にとって撲滅したい社会主義という思想、とりわけアナーキズムという思想を持った人間たちを、いや持っていなくても彼らと関わったと権力が推測した人間たちを、肉体的に抹殺することが目的とされた事件だからだ。  今日は、なぜ田中氏がこの大逆事件に関わった人びとの姿を描いたのか、調査・執筆の動機が話された。それは被告人の一人でひたすら再審を求めた坂本清馬が書いた文を、書かれてから30年後に読んだことから始まる。  その文は、事件によって、被告人の家族や生き残った家族が、いかに苦しんだか、いかにその苦しみに耐えたかが明らかにされていないことを指摘したものだ。  権力が思想そのものを、その肉体と共に抹殺しようとしたこの大逆事件だけではなく、権力が起こした犯罪(権力犯罪)において、権力は自らの非を認めようとしない。そのようなとき、その被害者の尊厳は侵されたままになる。侵された尊厳は、回復されなければならない。  私も、田中氏の著書を読んでから、被告人のひとり高木顕明について調べたので、いつか公表したいと思っている。すでに近代史研究会用…

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民主党の内紛

今日の「中日新聞」のトップは、「法人税率5パーセント下げ」というのものだ。それにより1兆5千億円が減収となるという。この政策により、国内投資や雇用拡大、デフレ脱却を図ろうというのだ。   だが、別の「特報」欄には、それに批判的な内容を載せている。経済ジャーナリストの荻原博子さんは「儲かっている大企業は少なくないのに、なぜ減税が必要なのか」「黒字企業がやっているのは、内部留保や株主配当を増やすことだけ。社員の給与はあがらず、雇用にもつながっていない」と語る。  リーマンショック以前、大企業は景気がよく儲けていた。しかしそのなかで大企業は、正規雇用を減らし、仕事は使い捨ての非正規労働者に任せ、正社員の給与をどんどん下げていた。そういう大企業の法人税を下げても、国内投資や雇用拡大、デフレ脱却なんかにつながるわけはない。おそらく内部留保や経営陣の報酬を増やすことになるであろう。  菅内閣は、アメリカや大企業の声ばかりに耳を傾け、庶民の苦しさにはまったく聞く耳をもっていないようだ。今までの自公政権とほとんど変わりはない。  「特報」欄の見出しは、「民主内紛へ怒り」「予算論議や雇用が先」であるが、まったくその通りである。菅執行部は、小沢問題にこんなに力を投入する意味はあるのか。  民主党の議席は、参議院では過半数に及ばない。そこで公明党の協力を取り付けたい、そのためには、小沢を民主党から追い出す(それが公明党の要求だという)、菅・岡田執行部が行っている小沢一郎の国会招致問…

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パソコン

 今日パソコンを買った。といっても、昨日通販ショップに注文し、今日届いたのだ。  パソコンを始めてからもう20年くらいになるか。、いったい何台買ったのか。最初はもらってインターネットなどをはじめたのだが、その後デスクトップを1台購入。そしてノートも。これらはもう廃棄。それ以後買ったノートパソコンは今も動く。sony2台、NEC1台、東芝2台。子どもにかってやったものがそのうち1台。使わないというので返してもらった。いずれもなかなかもつ。1台は家人が使い、1台は職場で使い、2台は遊んでいる。1台はインターネットに常時接続。今もそれで書いている。1台(windows Vista)を除いてwindows XPであるが、出始めたときのもの。遅い。古いのでほとんどメモリーが補充できない。  今回購入したのは、パナソニックのレッツノート、そのCFーJ9である。とにかく持ち運びが出来る軽いパソコンがほしかった。知人の多くはacerなどを持っている。しかし重さを調べると、これが案外重い。ずっしり感があった。店頭に行ってみたら、このレッツノートが軽く、また値段も何とかなりそうなので(パナソニックは高額で、貧しい私としては購入できなかった)、価格コムでみていたら、当初98000くらいであったのに、昨日は91000円。これなら買ってしまおうと思い、注文した次第である。今は、もっと下がっているのだろうが。  しばらく前は、ソニーのXシリーズに注目していたのだが、最近見なくなった。  今回購入したパ…

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報道することと報道しないこと

 2005年、航空自衛隊浜松基地の隊員が自殺するということがあった。これについて、自殺の原因を隊内での暴力(いじめ)があったということから、遺族が真相解明と空自の責任を追及すべく訴訟を提起した。 「空自内いじめ苦悩」 県出身男性、次男自殺で国提訴 2008年11月7日  「いじめが自殺に追いやった」。航空自衛隊浜松基地に所属していた次男=当時(29)=の自殺をめぐり、恩納村出身で宮崎県に住む父親(65)らが国などを相手に責任を問い、静岡地裁浜松支部で争っている。父親は5日、本紙の取材に「息子は先輩からいじめに遭っていることを打ち明けていた。現状を放置した国には責任を取ってもらいたい」と悔しさをにじませた。  次男は同基地所属の三等空曹として仕事に従事していたが、2005年11月13日昼、浜松市の自宅アパートで突然自ら命を絶った。  「亡くなった」。次男の妻からの思いも寄らない電話に父親は言葉を失った。急いで新幹線に乗り、病院に向かった。移動中に自殺だったことが伝えられて思った。「いじめしかない」  次男は同基地に配属されてから、部内でのいじめに苦しんでいた。帰省中、母親にいじめを打ち明け、次男の妻も手紙で夫の悩みをつづっていた。父親は上司に相談しようかと持ち掛けたが、次男は「自分で解決する」と気丈に振る舞っていたという。  自身も自衛官だった父親は「なぜ。周囲が気付かないのはおかしい。対策が取れたはずだ」と疑念が膨らみ、ことし4月、次男の妻ら…

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第二次浜松市総合計画

 浜松市が、第二次浜松市総合計画を策定した。第一次計画は、2007年から2014年までの期間で、基本構想は変えないということになっていた。しかしその間、市長が交代した。前市長は、平成の大合併時の市長で、周辺市町村を「併合」するときに、「一市多制度」、「クラスター型の浜松市」をうたい文句に、「併合」した市町村の一定の自治を認めるような制度設計を行った。「地域自治区」を設定し、そこに「地域自治センター」を設け、住民自治の組織としての「地域協議会」をつくったのだ。  この住民自治の制度に対してかみついたのがスズキオサム氏である。前市長に対立候補をたて、市長を変えたのだ。すると、新市長は、旧市町村のこの三つの制度を潰しにかかった。  すでにそれらを廃止する条例を、多数の無関心の選挙で落ちたくない市議会議員たちの多数の賛成によりきめてあるのだが、第一次浜松総合計画の「基本構想」に、一市多制度、クラスター型の浜松市をうたっていることに誰かが気づいたのだろう。  第一次浜松総合計画は、多くの市民の声を集めながら策定したのだが、今度の総合計画は市民の声も集めず、どちらかというとひっそりと策定を進めてきた。目的は一市多制度をつぶすことであるから、市民の声なんか聴く必要はないというものだ。  そこでそのまったく対案にもなっていないのだが、つくったスローガンが「市民協働で築く「未来へ輝く創造都市・浜松」」というものだ。  この第2次案、「市民協働」ということばが至る所にでてくる。「行政の効…

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佐久間郷土遺産保存館のこと

 浜松市が「平成の大合併」で周辺の市町村を「併合」して5年。合併するときには、浜松市は、周辺の市町村に「クラスター型」の浜松市を喧伝し、旧来の市町村に地域自治区を設置し、そこに地域協議会を発足させ、浜松市に合併しても旧市町村住民による自治的な運営を保証した。  ところが鈴木修スズキ自動車会長に推された鈴木康友が市長に当選したら、そういう約束を次々に反故にし始めた。「一つの浜松」として、旧市町村の地域自治区を廃止し、同時に地域協議会を廃止するというのだ。条例が改悪され、これは2012年3月に廃止されることが、すでに決まっている。  次は、旧市町村にある博物館を統合再編するというのである。山村の博物館は、来館者が少ないなどということから閉館させるようだ。  旧佐久間町の地域協議会は、このような反対決議をあげた。 下記の答申内容について委員異議なく答申内容を決定する。 佐久間郷土遺産保存館の閉館と倉庫化は、断固として認められない。   理由  広辞苑に因れば、博物館は「考古学資料・美術品・歴史的遺物その他の学術的資料をひろく蒐集・保管し、これを組織的に陳列して公衆に展覧する施設。また、その蒐集品などの調査・研究を行う機関」とあります。  佐久間郷土遺産保存館の展示品の中には、今も地域市民の生活の中で生きているものがあります。急傾斜地、かつ、狭隘な土地を耕す農家や広大な森林を守り育てる人々の年中行事や粉食などの当地域の民俗文化財は、そこに住まうものと、訪れる人…

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【本】榎本泰子『上海 多国籍都市の百年』(中公新書)

 上海には二度行ったことがある。ただし、上海は南京へ行くためであったり、また杭州からの帰途に立ち寄っただけで、上海そのものを観光したことは一度もない。  上海がテレビに映ると、そこは私にはまったく見覚えのないところである。だが上海は、日本の歴史を考える上でも重要なところである。  まず魯迅が住み、そこに内山書店があった。そして日中全面戦争のなか、1937年上海に松井石根の上海派遣軍が上陸し、静岡県出身の兵士も多くそこで斃れている。  私は天津の旧イギリス租界にいったことがあるが、そこには租界時代の建物があり、中華レストランになっていた。上海は租界があったところ、その歴史を本書で知った上は行ってみなければならない。  本書の特徴は、上海租界との関わりを、イギリス人、アメリカ人、ロシア人、日本人、ユダヤ人、そして中国人と分けて記述しているところである。その方法は成功している。面白い。この方法により、租界の歴史をより明瞭に表している。  また上海に来た人びとが、上海をどう記述しているか、そういう資料を使って、実際に上海に住んだり、訪れた人の目から上海を描こうとしている。  いわば上海の租界を多角的な目で見つめることによって、その姿を描くのだ。  そう難しい内容でもなく、研究書でもない。気楽に読める。しかしそのなかに、鋭い批評眼がある。良い本だ。以前買っておいたもので、2009年刊行。  ああこういう本がたくさんある。どんどん読まなければ・・・・・。政治が停…

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沖縄のこと

 沖縄県知事選が行われ、今日が投票日。私は今回の選挙に、大きな関心を抱いている。とはいっても、沖縄に住む人びとは、ひょっとしたら、関心を持てないかもしれない。なぜなら、何度も、沖縄県民は、辺野古への新基地の建設にノーをつきつけ、普天間基地の閉鎖を求めてきたにもかかわらず、自公政権はもとより、現在の民主党政権にも、沖縄の声が無視され続けてきたからだ。選挙で自らの意思を示しても、本土の政権はまったくとりあわないという現実が続いているからだ。  沖縄の作家・目取真氏は、自らのブログ「海鳴りの島から」で、重要な視点を提示し続けている。11月28日付けの「沖縄県知事選挙で日本人に問われていること」で、氏は本土に住むわれわれに鋭く問いかける。 普天間基地問題について、日米両政府の方針に反対する、という沖縄県民の意思はすでに示されている。そのことを日本政府だけではない、日本人全体が真摯に受け止めるか否かが問われている。  「沖縄問題」に関して熱心に論じる日本人=ヤマトゥンチューは多い。しかし、それらの人たちは沖縄を「問題」化させている「日本=ヤマトゥ問題」に関して、どれだけ論じているか。沖縄に米軍基地を集中させてきたのは、日本人の多数意思によるものだ。自分が生活している地域でそのことを問い、論じ、変える努力をしないで、沖縄県知事選挙について訳知り顔に論じるのは、恥ずかしいことではないのか。 http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/1a221a0ad6d597cb…

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ことばの力

 長田弘、という人がいる。詩人である。私は、『私の20世紀書店』(中公新書だったか?)から、しばしば長田さんのことばを味わっている。  長田さんが紡ぎ出すことばには力がある。紡ぎ出されたことばの背後に無限大の精神世界があり、その精神世界から、もっとも適切なことばが選ばれて、私たちの前に提示されるからだ。  かつてわが国が植民地支配を行った隣国が二つに分断され、対立し合い、しかし時に賢明な人びとが現れ、その対立を無化しようと地道な努力を行ったりした。だが、その対立はなかなかなくならず、双方が暴力装置としての軍隊の「力」、それはまさに暴力そのものであるが、それを時に誇示して自らの権力を強化する手段として使ってきた。ところが、その暴力が本当にふるわれるとは思わず、「訓練」をしていたら、相手方から不意打ちをくらい、あたふたとその弥縫に奔走し、今度は兄貴分まで連れてきて「暴力」を誇示しようとする。  その相手方も、政権の継承を「暴力」の行使による「国威発揚」(ああ、このことばはかつて日本が行っていた戦争中に使われた手垢にまみれたことばだ)で「飾る」ことを考えているようだ。  同じ民族が、二つの国家に別れて、双方が殺し合うという愚(これは一度過去に行ったことだ)を繰り返そうというのだろうか。  日本の植民地支配政策に憤り、その後の冷戦下の南北分断に悲しみを覚え、植民地支配の責任にほおかむりしている日本政府に腹を立て、朝鮮半島の平和的な南北統一に希望を抱いている、まったくの小さな小…

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心配ですよ・・・・

 殴られそうになった子どもが実際に殴ったら、何人かが死んでしまいました。死んでしまった人には、何の罪もありません。  殴った子どもは、やはり謝るべきです。  でも残念なことに、殴った子どもは、今度同じようなことがあっても、また殴るぞと脅しています。  他方、殴られた子どもは、自分よりも強い兄貴分のような上級生といっしょに、再び殴るまねをしようとしています。  けんかをはじめた子どもたちが、両方とも相手を脅して、相手に対して少しでも優位に立とうとしています。  こういうことがきっかけとなって、他の子どもたちを巻き込んだ激しい争いになってしまうこともあり得ます。  双方とも、やめてください。  殴ったり、殴るまねをしたりするのではなく、相手の手を握る、また握り返すようなそういう手を出してください。  同じクラスの子どもたちが、争いあうのはやめましょう。60年ほど前に争って、多くの犠牲者が出ましたよね。  もう繰り返してはなりません。  悲劇は一度だけでたくさんです。  

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たとえ話でいえば・・・・・

 こういうたとえ話でよいのか、若干問題があるなあと感じながら書く。  ある教室に、ときどきまわりのクラスメートに攻撃的な行動をとる子どもがいた。クラスメートや教員は、その子どもが攻撃的な行動をとることがないように、出来るだけ刺激しないように接していた。ところがあるとき、その子どもの隣の席のクラスメートが、その子どもの目の前で殴るまねをした。すると、その子どもは興奮して殴りかかった。一発殴って気がすんだのか、その子どもは連続して暴れるようなことはしなかった。  その子どもを物理的に抹殺できない以上、クラスメートや教員はその子どもと上手につきあっていかなければならない。  もちろん、その子どもが自分からクラスメートと仲良くなることがもっとも良いのだが、なかなか性格は変えられない。だとすると、周辺の人びとが忍耐強く、その子どもが暴れないようにすることが大切なことだと思う。  クラスメートや教員は、ばからしいと思うかもしれない。だが、その子どもが暴発して周辺の子どもたちに危害を加えたりすることを考えると、刺激しないようにしなければならない。  今回の北朝鮮の砲撃によって、兵士二人、民間人二人が亡くなったという。北朝鮮でも死者がでているかもしれない。悲しいことだし、残念なことだ。この事態がこれ以上拡大することがないように、私は祈る。  韓国では、李明博政権になって、北朝鮮への敵対姿勢を強めているように思う。北朝鮮の存在を暴力的に消すことが出来ない以上、やはり最善の…

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突然・・・・?

 私は戦争は望まない。当たり前のことだ。  NHKのニュースをつけたら、北朝鮮が「突然」韓国民が住んでいる島に砲撃を加え、それに対して韓国軍が応戦したというものであった。  北朝鮮が、一般住民が住むところに砲撃をするなんて・・!と思った。  しかしNHKのニュースでは、それをとりまく状況が報道されていない。その情報をはりつけておく。  韓国聯合ニュースの配信によるもので、まず「延坪島に北が海岸砲発射、韓国軍最高対応態勢発令」を掲げる。 マーカーは私がつけた。 【ソウル23日聯合ニュース】北朝鮮が23日午後2時34分ごろ、黄海上の軍事境界線と位置付ける北方限界線(NLL)に近い延坪島付近の海域に数十発の海岸砲を発射し、このうち数発は、住民がいる延坪島に落下した。韓国軍合同参謀本部が明らかにした。  韓国軍も北朝鮮海岸砲基地付近に自走砲「K-9」で数十発を応射した。現在、人命被害が出ていないか確認を進めている。  合同参謀本部関係者によると、韓国軍は陸海空の合同作戦遂行能力を高めることを目的とする護国訓練を同日から実施。その一環として、黄海の南側に向け海上射撃訓練を行っていたところ、北朝鮮が数十発の海岸砲を発射した。このうち数発が延坪島に落下し、山火事が発生したと伝えられた。  韓国側も北朝鮮の海岸砲基地がある陸上に向け応射するとともに、さらに挑発すれば強力対応すると警告放送を行った。  軍関係者によると、北朝鮮の射撃は現在も続いている。これを受け、…

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【本】宮地正人『通史の方法』(名著刊行会)

 これは岩波新書・近現代史のシリーズの一冊として刊行される予定だったという。それだったら、もっと安価になったのにと思う。この本2800円(+悪税)。これでは買えないと思い、図書館で借りた。  良い本だ。私は岩波新書のこのシリーズを一応読み通した。宮地さんは主に第1巻と第2巻を批判している。第1巻については、井上勝生氏の叙述に対して、史料を見せろ!と主張する。私は井上氏の主張する論点につき、なかなか面白いと思いながら読んだ。今までにない叙述で、維新史を今までのとは異なる切り口で叙述したと思っていた。しかし宮地さんは、井上氏の叙述に史料的根拠が薄弱であることを痛烈に批判する。  宮地さんは、東京大学史料編纂所に勤務しながら近現代史の研究をしてきた。史料と、厳しい史料批判にもとづく歴史を叙述してきた。そういう史眼をもつ宮地さんにしてみれば、「異なる切り口」であるが故に、史料を見せろというのであろう。  確かに、歴史を叙述するとき、新たな視点や切り口を考える、探すというようなことをする。従来の歴史叙述に少しでも自らの研究の結果をつけ加えたいと思いながら、歴史書を読み、史料を読む。日常生活をしながら、頭の中にはどう書こうかという想念を持ち続ける。そして最初の文が脳裏に浮かび上がってきたとき、叙述の流れは決定する。しかし、歴史学は史料なしには書けない。フィクションではないからだ。とにかく史料的根拠がなければならない。  井上氏の『幕末・維新』も史料的根拠がないわけではない。ひとつひとつ…

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砂時計

 時間があるときしか、韓流ドラマ「砂時計」を見られない。今日は休日。7~9話をみた。主人公らが、光州事件の渦中に巻き込まれていく。  極道の道に入った者は光州市民と共に銃をとり、司法試験をめざしていた学生は兵士となった。その二人が、光州で敵同士となる。市民が兵士の凶弾に次々と斃れていく。このような状況に際会したとき、私はどうするだろうかと思いながら、見た。おそらく、私も起つだろう、起たなければならないと思いつつ、見た。  しかしあまりにも不条理だ。徴兵制により兵士となった者が、個人的にはまったく憎しみもなにもない者に対して、命令により銃弾を撃ち込まなければならない。軍隊の存在は、不条理そのものだ。  市内の各所で、兵士が光州市民を襲う。兵士が、同じ国の市民に銃口を向けて、そして撃つ。そして市民も、銃をとって応戦する。あまりに惨い。しかし、光州では実際にあったことだ。  光州市民の抵抗は、道庁に立てこもった市民たちが、正規軍によって制圧されたときに終わったという。光州市民たちは、道庁にたてこもる者、再起を期して立ち去った者にわかれた。道庁にいれば殺される、殺されるよりも生きて闘い続けるという生き方を選ぶ、しかし道庁に立てこもった者は、ここで死ぬのは無駄死にかもしれない、だがこの日までに市民が殺された、ここで闘いをやめれば先に殺された者の死はどうなるのか・・・・・。  光州市民は苦しい選択を迫られた。道庁が制圧された夜、光州市民は息を潜めて、一睡もせずに朝を迎えたという。…

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韓流ドラマ “砂時計”

 韓流ドラマのファンが多い。先日の姜尚中氏の講演でも、聴衆から「私はペヨンジュンと姜さんのファンです」と言っていた。  朝鮮や韓国、在日の人びとに対する差別が日常生活でもしばしば見られたが、この韓流ドラマのブームが大きくなる中で、koreaに対する差別意識はかなり薄くなったと思う(北朝鮮に対する差別意識はもちろん消えていない)。  しかし、韓国がこのようにアジア諸地域で人気を博すようなドラマを創り出すためには、やはり一定の民主化がなされる必要があった。戦後の韓国の歴史を見ると、民主化への苦難の道のりを想起せざるを得ない。  今年は、1980年から30年。1980年には「光州事件」がおきた。全斗煥ファッショ政権による光州市民虐殺事件は忘れることは出来ない。朴正煕政権など、韓国における独裁体制は長く続き、その間、民主化を求める動きは苦しい闘いを経ながら、金大中、盧武鉉政権を生み出すまでになった。  TK生の『韓国からの通信』(岩波新書)は、苦難の韓国社会を、また民主化への動きを、描き出していた。この通信は、まさに同時代のことを綴ったものだが、今この時代のことが映画やドラマにもなっている。  韓流ドラマに「砂時計」というものがある。私は今それを少しずつ見始めている。1970年代から80年代にかけて、当時の青年たちが強圧的な政治体制のもと、いかに生き闘ったかが描かれる。  「砂時計」は韓国で、視聴率が高かったドラマだという。今6話まで見終わった(きわめて長いドラマである…

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未来への権利

 雨宮処凛が『』週刊金曜日』の巻頭言で、「未来への権利」について書いている。フランスにおける年金制度改悪に対するフランス国民の大きな反対運動、そのなかに高校生や大学生など若い人びとも参加していることに言及しつつ「未来への権利」に言及しているのだ。 http://www.labornetjp.org/news/2010/1023pari  年金制度というと、日本では年金受給者や年金受給年齢を控えている人びとしか関心を示さず、さらに国家財政が悪化している状況の中、年金受給者への支給減額や支給年齢開始をより高齢にもっていくことが発表されると、現役世代をはじめ若者も、それに賛成する意見を開陳する。  残念ながら、日本では政治も国民意識も、きわめて近視眼的であり、長いタイムスパンでものをみる・考える、あるいは国際的視野で考える、というようなことをしない。  日本では公務員の数が少ないにもかかわらず、また給料も高くはないのに(一部の特権官僚については高いのかもしれない)、公務員の給料がさげられるというと快哉を叫ぶ人びとがいる。公務員の給料が減れば、自ずから民間賃金も下がり、それにつれてさらに公務員賃金が下げられ、それがまた民間に引き継がれる・・・・際限なき低下競争が進む。 http://ameblo.jp/kokkoippan/entry-10483001253.html  年金でも、若い人でも必ず年齢を重ね、いずれ高齢者の仲間に入るのだ。たとえば現在年金を受給している人び…

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忙しいと・・・

 生きるためには働かなければならない。働くということは、自らの生存している時間を、労賃の対価として提供することでもある。この時間が長く、またその時間内の労働が過酷であると、自らが自由に使用できる時間が少なくなる。今の職場は、私の生存の時間を徹底的に収奪するところなので、早く去らなければならないと思っている。  そんな職場であるにもかかわらず、さらに先週は、とにかく忙しかった。忙しいと、創造的な発想が湧いてこない。できるだけ多くの時間を自由につかうことができることにより、人間はいろいろなことを学び、考え、新しいことを発想することができるようになると、私は思う。したがって、先週はあまり考えることをしなかった。  金曜日、「中日新聞」が主催した姜尚中氏の講演会に協力し、彼の講演を聴いた。彼の講演を直接聴くのは、これで4回目。今回の講演は、彼の著書『オモニ』について話すというものだ。そのなかで夏目漱石、森鴎外などが語られ、また質疑応答でベックの『危険社会』が引用されたり、ところどころで知的なところを織り交ぜた話は、聴衆に大きな満足を与えたことだろう。  講演の前後に姜さんと話したが、私の方が最近忙しい日々を送っているので、有益な語り合いが出来なかった。私自身の勉強と思考が十分に行われていないことを自覚することができ、久しぶりに会ったことが大いなる刺激となった。  さて今日、三島市に仕事で行き、そのあと長泉町にあるビュッフェ美術館と井上靖美術館を訪ねた。ビュッフェ美術館は二度目である…

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【本】曽根英二『限界集落』(日本経済新聞社)

 岡山県の中山間地域の「限界集落」に生きる人びとを描いた本である。過疎から消滅へ。中国地方をはじめ、中山間地域から村が、そして人びとが消えていく。都市へ出て行く人びと、残った高齢者が次々と亡くなっていく。  岡山県新見市の厳しい現実が詳細に報告される。だが、そこに残る人びと、といってもかなり高齢の人びとだが、残っている人びとのなかに、そこに住むことに誇りを持って生きている人びとがいる。蔓牛の復活に生命をかけている平田さん、農民作家の太田さん。平田さんはその仕事に誇りを持ち、牛飼いという生業を、産業化することを考えている。  中山間地域に生きることが出来なくなっている背景には、農業や林業では食っていけないという現実がある。だから、中山間地域に産業が必要なのだ。  その事例として、新見市豊永のピオーネ産地の例が取りあげられる。この地域はピオーネの生産により経済的には生活できるほどの収入がある。ピオーネ農家の後継者問題がありながらも、他方で若い人びとが東京や静岡、滋賀県などから転入し、新たに農業に取り組む姿が描かれる。  このように、厳しい現実だけではなく、未来につながる新しい芽も描かれている。  そして産廃問題で粘り強い闘いが行われた豊島の「限界集落」化も紹介される。「限界集落」は、中山間地域だけではないのだ。  私は10年ほど前、豊島を訪れたことがある。島に着くと、産廃反対運動をしていた人びとが運転する軽トラックの荷台に乗せられ産廃の山の上に案内された。私は、産廃…

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大都市への移動

 私には子どもが三人いる。二人は東京、一人は名古屋にいる。従姉妹の子どもは二人とも、関西の大学に行った。就職は東京だ。同僚の子どもも関西の大学を卒業して、就職は東京だ。  どこの大学を出ても、この就職難のとき、東京を中心とした大都市に就職口を求める。働くために若者は東京をめざす。もちろん、それ以外の理由もあろう。東京には、企業だけではなく、学問や芸術などあらゆるものがある。若者はそういうものを求めて、大都市に出て行く。  浜松は、若者を大都市に送り出している町である。浜松は、特定の産業はあるが、町は寂れている。中心街には人がいない。駅の周辺と、郊外の大ショッピングセンターだけが賑わいを見せている。文化的なものがあるわけではない。おそらく浜松は魅力的な町ではない。  だが旧浜松市は、いまだ多くの人口を抱えている。旧浜松市と表現したのは、あの「平成の大合併」で、周辺の市町村を、旧浜松市は呑み込んで大浜松市になった。しかし、同時に広い中山間地域を抱えるようになった。  中山間地域から、人びとが次々と出ていく。浜松から大都市に出て行くというレベルではない。浜松にも「限界集落」がある。  今、曽根英二が書いた『限界集落』(日本経済新聞社)を読み始めている。  私は、日本列島に住んでいる人が、どこに住んでいようとも生きていけるという環境が整備されなければならないと思っている。中山間地域が荒れれば、平地も、さらに海も荒れていく。  しかし全国的に、中山間地域から人びとが…

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HY

 沖縄のグループ、HYの音楽を聴いた。東大寺の前で行われたコンサートのテレビ録画を見て、このグループの存在を知った。その曲は、「時をこえ」というものだった。  その歌詞は、沖縄戦をうたったものだ。太鼓の音と共にうたわれるその声が、妙に心に残り、そのCD、Whistleを注文し、今日それが届いた。  このCD,もちろんそのほかの曲もあるのだが、曲も良いし、音楽や歌詞に誠実さがこめられている。  今年の八月、浜松でコンサートがあったようだ。11月末には、静岡でコンサートがあるという。とりあえずCDを何枚か購入して、エネルギッシュな沖縄出身の歌を聴こうと思う。 http://www.hymode.net/index.html

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目取真氏の慧眼

 前原外相の行動を、沖縄の情勢とかみ合わせると、どう見えるのか。目取真氏は、その構図を鋭く読み解いている。  http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/47598a73d502ac243b46920433affa81  対中国、対アメリカの日本の動向は、即沖縄問題につながってくる。

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前原外相のこと

 前原氏は、松下政経塾出身。私が見る限り、いったい松下政経塾はどうしてこういう親米、反中国、過去の歴史に無頓着な人物をつくるのかと疑問を抱いている。  さて、この外相についての新聞記事を見つけた。『日刊ゲンダイ』の「日中首脳会談中止 元凶はやっぱり前原だった」という記事だ。 2010年11月02日10時00分 / 提供:ゲンダイネット  ハノイでの日中首脳会談が突然中止になった。中国側は「日本が雰囲気を壊した」とカンカン。何があったのか探ってみたら、日中政府の主張に食い違いはあるものの、やっぱり元凶は前原外相だった。 ●外交テクニックも政治センスもゼロ  やっと沈静に向かっていた日中対立関係が再び悪化だ。11月中旬、横浜で開かれるAPECに胡錦濤主席が来日するかどうかも微妙になってきた。  中国側が首脳会談を拒否したのは、「日本の前原外相が記者団に勝手なことをしゃべったため」とされている。だが、前原の「勝手な発言」はひとつじゃないから困る。 「中国側が怒ったのは、ベトナム・ハノイで開かれた日中外相会談後の前原談話とされています。ガス田開発をめぐる交渉再開問題で、前原外相が記者団に誤った内容を伝えたというのです。もうひとつ、中国国内では報じられていなかった日中首脳会談のことをペラペラしゃべったのが原因ともいわれています。しかし、それは口実で、中国側は前原外相の無神経さが許せないのでしょう。というのも、前日、ハワイのホノルルで米クリントン国務長官と会談し…

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前原外務大臣の無能

 前原氏は、外務大臣を辞任すべきである。基本的に、現在の日中関係を危うくしているのは、前原氏の言動である。  その点で、植草氏の主張に同感である。  http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-1314.html  http://www.amakiblog.com/archives/2010/10/30/#001723

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【本】石川禎浩『革命とナショナリズム』(岩波新書)

 本書は1925年から1945年までの中国の歴史を記したものだ。この時期に関する私の知識は、10年以上前の段階のものなので、最近の研究を踏まえた本書は記述もわかりやすく、実証的で、私にとって大いに勉強となった。  この時期は、書名にもなっているように、中国におけるナショナリズムが形成・発展していく時期であるが、その形成がまさに日本の侵略によって形成・発展していったことがよくわかる。  最近の中国におけるナショナリズムについて批判的な論調を見受けるが、中国のナショナリズムそのものが日本がつくり出したものであるという、歴史的な経緯を忘れるべきではない。  日中戦争などについて学んでいる私にとって学んだことはいくつかある。  山東出兵がまったく「条約的根拠」がないこと、済南事変の意義、張学良の「易幟」のもつ意味、塘沽停戦協定がなぜあのような内容で成立したのかの背景、西安事件の詳細な事実・・・などである。  「現在の中国では、1937年から45年の8年にわたる戦争で、中国軍民の死傷者は3500万人以上、財産の損失は600億ドル以上と推計されている。他方で、日本軍の死者は約47万人と見積もられている。中国人を屈服させる、簡単に言えばただそれだけのために行われた戦争と無数の蛮行・殺戮によって、日本はそれまでの日中関係史を根本からぶち壊すような巨大な不幸をつくりにいったといわざるを得ない」(228)  中国のことを考える時、このことに意を払わなければ、よき日中関係はつくりだす…

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小選挙区制の弊害

 小選挙区制は、二大政党制を導くことは周知の事実である。小選挙区制の導入は、二大政党制の政治体制を創出するために行われた。二大政党制になると、政権交代が可能になるというわけだ。  だが、この二大政党制、二つの政党はそれぞれ個性的な政治を行うわけではないことが徐々に明白になってきている。つまり、二つの政党は同じような政策を持ち、同じような政治を行うのだ。したがって、政権が交代しても、政治は変わらない。  そういう事態がはっきりしてきている。  民主党は、政権交代前の選挙における公約を、投げ捨てようとしている。そして、あの悪政を推進した自公政権よりも、もっと悪い方向に日本を持って行こうという姿勢を示すようになっている。  今日の「中日新聞」のコラムが、それを指摘している。 自民党時代よりも、前のめりになっているのではないか。政府や民主党内で武器輸出三原則の見直し機運が高まるのを見ていると、そんな不安を抱いてしまう ▼多国間の武器共同開発に参加できなければ、最新の技術競争に乗り遅れ防衛力整備はコスト高になる。見直し議論の背景にあるのは、防衛産業や防衛省の危機感だ。共同開発に踏み切れば第三国への売却に歯止めがかけられるか不透明になり、三原則はなし崩しになる恐れもある ▼憲法の平和主義に基づく「国是」ともいえる三原則は、地雷を除去するための探知機の輸出ですら、閣議決定を要する拘束力があった。その国是が民主党政権下でいま、揺らいでいる ▼国連の軍縮大使だった猪口邦子参院議員…

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アメリカのイラク侵攻の姿

  ウィキリークスがまたもアメリカの秘密文書を公開した。以下は「東京新聞」の記事である。いずれにしても、米英による侵攻が、まさにイラク人民に対する「侵略」そのものであることを証明する。そんなアメリカと軍事同盟を結び、ひたすらアメリカに土下座外交をしている日本の醜悪さ。 米軍機密文書はイラクの「真実」 告発サイト創設者が会見 2010年10月23日 23時42分  【ロンドン共同】民間人6万人以上が死亡していたことなどを示すイラク戦争関連の米軍機密文書約40万点を22日にインターネットで公開した民間の内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ氏が23日、ロンドンで記者会見を行い、公開した文書はイラクの「真実」を伝えていると主張した。  同氏は「戦争の真実に対する攻撃は、戦争が終わってからも続く」と述べ、存在が否定されてきた死者数の記録や、イラク当局による虐待を米軍が無視してきた実態を明らかにした今回の文書公開の意義を訴えた。  ウィキリークスは7月にアフガニスタンでの戦闘に関する駐留米軍などの機密文書約7万6千点を公開した際、米軍へのアフガン人情報提供者の実名が暴露されたことなどから、米政府を含め一部から強い批判を受けた。今回はその教訓を踏まえ、文書に含まれる個人名のうち報復を受ける可能性のある人物の名前を削除した。http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010102301000658.html  昨夜からガ…

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ムクドリが消えた

 早速町田の住人から喜びのメッセージが届いた。まあ悪い歯は一本だけ、歯医者は年齢の割には歯はしっかりしていますと言われている。これからは歯の健康維持に頑張ろうと思う。  さて、先週あたりから近隣の神社の森に住まいしていたムクドリの大群が消えた。我が家の脇を通る電線にとまり大量のフンを落とし、家人の車を汚すこともなくなった。  朝は雀たちのさえずりで起きることとなった。  先週桜草の種を蒔いた。小さな芽がたくさんでてきた。桜草は昨年も強烈な寒さの中を咲き続けた。今年もそうなってもらいたい。  今日は、チューリップの球根を植え込むつもりである。涼しくなって、庭仕事がしやすくなった。

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抜歯

 今日、歯を一本抜いた。高校生の頃に親知らずを抜いてからだから、抜歯はきわめて久しぶりである。大変緊張した。  子どもの時を除いて、歯医者にはあまりかからないできた。歯の健康をチェックすべく、今年9月しばらくぶりに歯医者に行ったら、かぶせてあった犬歯がもう抜くしかないといわれたのだ。今まで他の歯の治療を行ってきたが、ついに抜歯の日となった。  歯は二つに割れていて、抜いたあとのところが膿を持っているといわれ搔爬された。今ガーゼをあてて噛んでいるところだ。鈍い痛みが続いている。  こんなことを書くと、町田の住人はうれしさに満面笑みをたたえることであろう。  歯の健康を保つには、半年に一回歯医者に行くこと、そしてあまり力を入れないで時間をかけて歯を磨くことが大切であるという。  今、ブラッシングは時間をかけてやっている。歯をしっかりと保たないと、おいしいものが食べられなくなる。  若い諸君も、ときには歯医者に行って、健康チェックをしてもらうこと。歯は、髪よりも長~~~~~い友だちなのだ。髪はなくとも、歯は絶対に必要なのである。   

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道義なき国々

 国際関係を考える時、主に国連安全保障理事会の常任理事国が平和を乱すことを行っている。アフガニスタンやイラクに侵攻したアメリカ合衆国はその典型であり、『アメリカの国家犯罪全書』(作品社)にはその無数の事実が記されている。  常任理事国こそ、核兵器の廃絶を願う人びとを無視して、核兵器の独占を確保している。  そしてアメリカは、中東における危機をもたらすイスラエルの蛮行を後押しし、パレスチナ住民の生活と平穏を奪い、さらに生命を奪うことすら正当化する。そのイスラエルが、さらに蛮行を始めた。 イスラエル入植再開、住宅600戸の着工進む 入植凍結の期限切れを祝う入植者ら=9月26日(C)CNN エルサレム(CNN) イスラエルの平和団体「ピースナウ」は21日、イスラエル人によるヨルダン川西岸での入植活動の凍結措置が先月末に期限を迎えて以降、同地で約600戸の住宅が新たに着工されたと報告した。 ピースナウは同地で入植活動の調査を行っており、来週にも詳細な報告を発表するとしている。 入植活動は、9月再開後こう着状態にあるイスラエルとパレスチナの和平交渉を破綻させかねない問題だ。パレスチナ側は和平交渉継続のため入植凍結措置の延長を求めており、米国もイスラエルに入植活動を中止するよう要請していたが、イスラエル政府は凍結延長を認めなかった。 イスラエル首相府の匿名の当局者によると、住宅建設の大半は既存の入植地区内で行われているという。また入植者を代表する組織の会長は、10カ…

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【本】柴田南雄『日本の音を聴く』(岩波現代文庫)

 柴田南雄は作曲家だ。もう亡くなっているが、柴田のレコードは持っている。「柴田南雄の世界」というような題だったか、今レコードプレイヤーがないので聴くことが出来ない。かなり前に発売されたものだ。  柴田が作曲したものは、日本のアナログ的な伝統を基礎にして、そこに西洋音楽をミックスしたようなものだが、なかなか魅力的なのである。しかし前述のレコードを購入してから以後の作品については、まったく知らなかった。  この本を買って、その後もたくさんの作品を作曲していることを知った。そして、柴田は「遠州大念仏」という遠州で行われている盆行事に関心を抱き、わざわざ豊岡村上神増(現磐田市)まで来ていることを知った。そしてそれが「念佛踊」に採り入れられていることも知った。  柴田は日本の伝統的な楽曲を採譜し、それらを作品のなかにとりいれ、みずからの音楽世界を創り出しているのだ。  その世界は、日本の古典文学だけでなく、世界の古典文学、宮沢賢治や民話、自然科学の本、民謡、萬歳・、祭り囃子・・・・・・・様々なものから引きだされたものによってつくられる。壮観である。  この本から、『古事記』の擬声語「こをろ こをろ」「もゆら もゆら」を教えられ、縄文の石笛、弥生の塤(つちぶえ)などの「楽器」(?)を知り、そして厳しい指摘を知る。  今日の西洋音楽はコマーシャリズムとエレクトロニクスの激しい攻勢による歪みを甚だしく受け、ある意味では音楽の本質を遠く離れたものに変質してしまってい…

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沖縄県知事選について

 今年4月沖縄を訪問した。そのとき、知人からもし民主党が普天間基地の国外・県外移設案を棄てたなら、沖縄県の民主党は壊滅状態になる、と言われた。  その後の参議院議員選挙で、喜納昌吉氏が落選した。その通りになった。  名護市の市長も、辺野古への新基地建設に反対、名護市議選でも同じ意見の議員が多数当選した。仲井真沖縄県知事も県内新基地建設に反対だと言っている。沖縄県民の意思は、すでに明確であるし、その意思は一貫して変わっていない。  しかるに、菅政権は、アメリカのジャパンハンドラー、日本の対米従属思考しか持ち合わせていない外務・防衛官僚と手を結び、辺野古への新基地建設をあくまでも推進しようとしている。前原外相は、以前からジャパンハンドラーときわめて深い関係にある。  そうした菅政権の動きに対して、沖縄民主党はどういう姿勢を出すのか。  いろいろな報道を見ていると、沖縄県民の一貫した意思を無視して、東京の方針、すなわち辺野古への新基地建設方針を支持するかのようである。  すでに県民の一貫した意思を背景に、宜野湾市長の伊波氏が県知事選への出馬を表明している。仲井真現知事も出馬するという。そこに、沖縄民主党が、沖縄の土建業者と利益を共有する国民党の下地氏とが手を取り合って、別の候補者、ひょっとしたら喜納昌吉氏、を出馬させようとしているようだ。  民主党の本質は、この沖縄県の民主党に表現されている。自民党ではなく、民主党でもない、新たな政治勢力をつくりあげていかなけれ…

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社会現象は人為的

 大沢真理『生活保障のしくみ』(岩波ブックレット790)を読んだ。560円+悪税であるから、大学生でも買えるだろう。ぜひ読んでほしい。  私は、しばしば、社会現象は人為的なものが多い、とよく言う。自然現象は人間がなかなか変えられるものではないが、社会現象は、自然にそうなったのではなく、人為的に、とくに政治のレベルでの様々な政策でつくり出されてきたのだと語る。  格差社会がその典型である。格差社会の背景として、非正規労働者の増加があげられる。これは1990年代半ば日経連がそうしたいと言いだし、それを政府が積極的に受けとめ、派遣労働などを自由化してきた結果である。 http://hurec.bz/mt/archives/2006/08/002_199505.html  この大沢氏の本は、この問題だけでなく、現在の国民生活が置かれている現状が、様々な統計資料をつかって示され、そのよってきたる原因、そして展望までが書かれている。  民主党政権になって少しは良くなるのかなという期待を持ったが、これは裏切られつつあるといってもよいだろう。となると、私たち自らがこの現状を変えていく方向性を模索しなければならない。この本に書かれている内容は、その際に大いに役立つだろう。  困難な日本の社会を変革していくことを、真剣に考えていかなければならない。

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戦争展

 尖閣諸島付近での中国漁船と巡視船との衝突事件では、今もって勇ましい議論が聞かれる。こういう問題でも、国家間の対立は劇的に激しくなることがあるから注意しなければならない。  われわれの基本的な立脚点は、平和的にどう解決していくか、につきる。国家間の対立を上手に平和的に処理していくことは、政府に課せられた重大な使命である。今回の日本政府の処理の仕方には、正直驚いている。あまりに稚拙であった。  この事件については、下記のHPを読んでいただきたい。 http://www.asaho.com/jpn/index.html  ところで勇ましい発言が飛び交っていたが、私はこういう方々にではあなたは戦争するつもりですか?と聞きたくなる。戦争ほど無益で非人道的なものはない。現実に戦われているアフガンなどでも、無数の悲劇が生まれていて、解決のめどは全く立っていない。第一次大戦のあと、世界各地で起こされた戦争では、兵士ではなく、民間人の犠牲者が多くなっている。おそらくイラクやアフガンでも同様だろう。  戦争は絶対に避けなければならない。そのためには、戦争とはいかなるものかをしっかりと知らなければならない。  日本が関わった戦争から、長い時間が経過した。そのため、戦争体験者の数が急激に減っている。新たな体験者がでていないからでもある。戦争体験者をつくらないためにも、戦争の実態を知る必要がある。  20年ほど前だったら、体験者に戦争の実態を聞くことが出来た。しかし今はそれがなか…

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自由や人権を求めること

 1880年代はじめをピークとする自由民権運動は、明治政府の弾圧と懐柔、さらにデフレ政策のもとで、表面上は圧殺されたが、自由や人権を求める動きは、「地下水」となって流れ続け、現在の日本国憲法に流れ込んでいることは、歴史研究により明らかにされている。  1880年代はじめ、五日市地方の豪農やもと士族そしてその地域に住む住民が、学芸懇談会を組織し、学術討論会を展開する中で、詳細な人権規定を持つ憲法を作成した。  これは、色川大吉氏らが深沢家の土蔵から発見した史資料によりあきらかにされたことであるが、これについては『民衆憲法の創造』(絶版、評論社)や『三多摩自由民権資料集』などに紹介されているが、あきる野市のHPでも、原史料をみることができる。 http://archives.library.akiruno.tokyo.jp/database/index.php  たとえば、「フリーワードで検索」欄に、「五日市憲法」といれると、千葉卓三郎の草案がでてくるようになっている。それ以外でも、この憲法を作成するために、住民たちはいろいろなテーマについて討論している。その題もみることができる。  「討論題集」といれ、画像を拡大すると、討論のテーマとなったものが見られる。たとえば、「貴族を廃すべきか否か」、「増租の利害」、「自由を獲得する近道は知力によるか、腕力によるか」など。  それ以外にも、原史料を画像でみることができる。新聞や図書もある。  自由民権運動の雰囲気を少しでも…

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すばらしかった

 NHK教育で放映されたETV特集、今日は日本人ですばらしい事業を立ち上げた人を知った。  「小さな金融が世界を変える」というテーマで、トチサコ・アツマサさんの仕事を紹介していた。   http://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html  グラミン銀行とよく似たものであるが、こちらはアメリカに働きに来た中南米移民の人たちの送金事業を手助けすることから始まり、さらに貧しい人びとに希望につながる融資をおこなうというもので、貧困とのきわめてまっとうな方法での闘いである。  トチサコ・アツマサさんの仕事については、下記のHPにある。 http://www.mfi-corp.com/index.php/ja/  とても良い番組であった。

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戦闘をやめよう

 今日、インターネットにアクセスしたら、グーグルの文字がいつもと異なる。クリックしたら、今日はレノンの生誕70年だそうだ。レノンと言ったらイマジンである。  Imagine Imagine there's no Heaven  it's easy if you try No Hell below us  Above us only sky Imagine all the people  Living for today Imagine there's no countries  It isn't hard to do Nothing to kill or die for  And no religion too Imagine all the people  Living life in peace You may say I'm a dreamer  But I'm not the only one I hope someday you'll join us  And the world will live as one imagine no possessions   I wonder if you can No need for greed or hunger  A brotherhood of man Imagine all the people  Sharing all the world Y…

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小沢一郎の起訴について 考えること

 小沢一郎が起訴されるとのことだ。この事件については、以前にも、同じようなことをしていた自民党議員が検察の取り調べを受けず、小沢周辺だけが問題にされることに危惧を覚えるようなことを書いた。  今回、検察の捜査のあり方が大きな問題になっているとき、当事者である前田検事が関わったこの事件について、マスメディアがまた「小沢はやめろ」という呼びかけをしている。  マスメディアというものは、今や扇動家になっているようだ。冷静さを失い、検証をすること(調査報道)を忘れ、煽るだけの存在になりはてている。  この問題をしっかりと見つめるための議論を紹介する。 http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/54614101b0607380a6dd0692cf773a04 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/55c64e1eff93c51935748089cfc69640 http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/10/_5.html http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/164707466.html

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