ジャーナリズムの現状

 最近ボクは、新聞やテレビのことをジャーナリズムとは呼ばない。ジャーナリズムとは、そこに批判的精神の存在が含意されているからだ。ところが、原発報道に見られるように、テレビ・新聞は、原子力推進側の流す記事をたれ流すだけ。これは原発報道だけではなく、こういう状況になってから、かなりの年月が経つ。だから「マス・ゴミ」とも呼ばれるのである。  さて今日、なかなか気骨のある、現状にきわめて批判的な、同時に建設的な記事を見つけた。それを掲載させてもらう。『朝日新聞』の『ジャーナリズム』に載せられたものだ。書いたのは、水島宏明(みずしま・ひろあき)氏。略歴は、「民放キー局で解説委員兼ドキュメンタリーディレクター。1957年生まれ。主な番組に「母さんが死んだ」「ネットカフェ難民」。著書に『ネットカフェ難民と貧困ニッポン』など。」   「現場」に行かないテレビ記者 サラリーマン化する報道現場  いつからだろう? こんな会話を周りにいる若手記者と交わすようになったのは―。  僕「昨日、取材に行った?」  若手「いいえ……」  僕「どうして? 結構、主立った人たちが来ていたのに」  若手「昨日はニュースの枠がないとデスクに言われて……」  僕「先のことを考えると取材しなくていいの?」  若手「休日出勤になるので。他の記者も目いっぱいで……」  テーマは原発、労働、貧困、教育、環境、女性など様々だが、行けばネタや人脈開拓につながる勉強会…

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2011年3月に、フクシマで起きたこと

 事故から1年が経過した。しかし第一原発事故の全容はなかなか姿を現さない。  しかし、その検証が徐々に行われている。その中で明らかになったことは、官僚組織がまったく機能していなかったということだ。保安院といい、原子力安全委員会といい、何の役割も果たさなかった。  朝日新聞の特報部が連載した「プロメテウスの罠」が単行本化されている。出版社は学研である。朝日新聞それ自体は信用できないメディアに堕しているが、この連載、この本だけは、きちんと取材している。  「官邸の5日間」は、事故時の官邸、保安院、東電などの動きが詳細に記されている。  またBBCが制作した「メルトダウンの内側」もまた、その事態を検証している。ぜひ見て頂きたい。 http://torajiyama.blog.fc2.com/blog-entry-405.html

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カネ、カネ、カネ・・・・の原発ムラ

 「朝日新聞」が載せている記事。見出しは、「福井県原子力委員に1490万円 電力側、5人に寄付」である。 全国最多の原発14基を抱える福井県から依頼され、原発の安全性を審議する福井県原子力安全専門委員会の委員12人のうち、4人が2006~10年度に関西電力の関連団体から計790万円、1人が電力会社と原発メーカーから計700万円の寄付を受けていた。朝日新聞の調べでわかった。  政府は近く、停止中の原発の中で手続きがもっとも進む関電大飯原発(福井県おおい町)3、4号機の再稼働について福井県に同意を求め、県は県原子力委に助言を求める見通しだが、5人の委員が関電など審議対象と利害関係にあることになる。5人はいずれも寄付の影響を否定している。  そして「東京新聞」の第一面。  原発ムラの住人には、カネ、カネ、カネ・・・・・・・・・・ もんじゅ独法不透明支出 議員所属の団体にも 5年で1200万円 2012年3月25日 07時08分  高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を運営する独立行政法人「日本原子力研究開発機構」(茨城県東海村)が、自民党を中心とする国会議員六人が役員を務める社団法人「原子燃料政策研究会」(東京都千代田区)に対し、「会費」として二〇一一年度までの五年間で千二百万円を支払っていたことが分かった。原発反対派は「核燃料サイクル事業の推進に政治力を利用していた」と批判している。  関係者によると、原子力機構は、前身の動力炉・核燃料開発事…

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日本の危機管理とは

 危機管理がかなり前から叫ばれ続けていたが、結局日本の危機管理とは、国民に正しい情報は教えないということ、これが本質であるということだ。  今日の『朝日新聞』に、以下の記事があった。3月18日にメルトダウンが判明していながら、それを国が認めたのが2ヶ月後。情報隠しと虚偽情報、日本政府は信用できない。   経済産業省原子力安全・保安院のチームが、東京電力福島第一原発事故から1週間後には、1~3号機の原子炉内の核燃料は溶け落ちて炉心溶融(メルトダウン)したと分析していたことが、朝日新聞が情報公開請求した文書でわかった。ただし公表はされず、国が炉心溶融を認めたのは事故から2カ月後だった。分析を国民への説明などの初期対応に生かせなかった。  分析したのは、保安院内にある「緊急時対応センター(ERC)」で昨年3月14日から活動を始めた「情報分析・対応評価チーム」。もともと想定されていたチームではなく、保安院企画調整課の要請で、経産省や原子力安全基盤機構などの有志約10人で急きょ結成された。従来の分析部署が緊急対応に追われるなか冷静に分析する集団が必要だという判断だった。  メンバーが注目したのは、東電から24時間態勢で送られてくる水位や圧力データ、原子炉格納容器内の放射線量を測る「CAMS」(格納容器雰囲気モニター)の数値。昨年3月15日には1、2号機で放射線量が急激に上昇し、格納容器底部に燃料が溶け落ちたことをうかがわせた。ほかのデータの変化もあわせ、同18日午後2時45分の時…

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司法は行政の番兵か!

 久しぶりに『朝日新聞』の社説。裁判所が、反民主的な行政にお墨付きを与えるような怖い時代になったことを象徴している。裁判官に、民主的な思考ができなくなっている。救いはないのか。  校長の「反乱」―教委の強圧を許す司法   判決理由からは、いまの学校現場への深い洞察は読み取れない。民主社会でなにより大切にすべき「精神の自由」への理解も、うかがうことはできない。  がっかりする判決が東京地裁で言い渡された。  東京都立三鷹高校の元校長、土肥信雄さんが都に損害賠償を求めた裁判の一審は、土肥さんの全面敗訴で終わった。  3年前、定年退職後も引き続き教壇に立ちたいと望んだが、都教委は認めなかった。790人が応募し、768人が合格したのに、不適格と宣告された。  土肥さんはどんな校長だったのか。裁判をとおして明らかになった姿はこうだ。  何百人もいる生徒の名前を覚え、声をかける。社会的リーダーの育成を目標に掲げ、補講のコマ数を増やす。定時制クラスにも顔を出し、さまざまな事情を抱える生徒と交流する。  保護者や地元有識者らがしたアンケートでは、生徒の85%、保護者の95%が「この高校に入学して良かった」と答えた。  だが、都教委はこうした評価には目を向けず、土肥さんのふたつの行動を問題視した。  ひとつは、職員会議のメンバーに挙手や採決で意思表示させるのを禁じた都教委の通知を批判し、メディアの取材にも応じたこと。もうひとつは、教員の…

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「朝日」の偏向報道

 新聞は「中立」だなどと新聞社は言う。しかし新聞は、「読売」や「産経」、「日経」のように旗色を明確にしている新聞社もあるが、「朝日」、「毎日」などはそう自らの立場を明らかにしていないといわれている。  しかし「朝日」の場合、小泉内閣の時にそれはウソであることを社説などで明白に証明して見せた。そういう新聞の購読は即やめるべきだと思い、私は購読を停止した。  それでも「朝日」にこだわる人びとがいる。私には信じられない。町田の住人も、いまだに「朝日」をとっているという。  法政大学大原社研の五十嵐さんは、「朝日」の偏向を二回にわたって指摘している。 http://igajin.blog.so-net.ne.jp/  「朝日」に幻想を持ってはいけない。「朝日」は、今や「産経」などと肩を並べる新聞社なのだ。 社説などで明らかに

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拉致問題の解決

 テレビのニュースも、おそらくこれに多くの時間を割いているのであろう。拉致問題解決にまったく進展が見られない民主党政権のパフォーマンスでしかないこのキム元死刑囚の来日に、かくも多額の税金を投入してよいものか。 当初から、新しい情報などでるわけもない。すでに日本の捜査当局がキムに何度もあって事情を聴いているのであるから、新情報などあり得ない。拉致被害家族との面談だけなら、もっと違う方法があっただろう。  キンの行為により、大韓航空機に乗っていた多くの乗客が殺されたのである。そのことを日本政府はどう考えているのだろうか。  歴史的・空間的な把握をせずに、近視眼的な対応しかできないところは、自民党も民主党も同じだ。拉致の問題は、秀吉の朝鮮侵略のとき、アジア太平洋戦争時、日本による拉致が多く発生している。こういう問題を包含しながら、北朝鮮との拉致問題解決を進めるべきである。何度も書いたが、日本が唯一国交をもっていない北朝鮮との関係を正常化するところからでしか解決はしない。敵対関係を強化することによって解決できることはない。小泉政権の唯一の成果は、平壌宣言である。その際、北朝鮮が拉致を認めたということは、日本との関係を修復する姿勢を北朝鮮が持っていたと言うことだ。その機会を大いに利用して、この問題の解決を積極的にすすめればよかったのだ。世論に迎合したり、政治的に反北朝鮮の運動を行っていた一握りのひとびとの意向に従うことがなければもっと進展しただろう。    「朝日」も「ヘリ・警備…金元死刑囚…

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「朝日新聞」は信頼できるか。

 私は、「朝日新聞」はかつて良心的なメディアだと思われていた。だが、決してそうではない。私はそう思っていて「朝日」を購読し続けていた。  ところが、小泉選挙の時、なんと「朝日」は社説で、小泉もと首相の演説を聴いていると音楽を聴いているようだと書いたのは、小泉選挙の時だ。 http://comrade.at.webry.info/200509/article_16.html  私はこの時以降「朝日」の購読をやめている。  「朝日」に幻想を持つことはやめた方がよい。また「朝日」の購読は、そくやめるべきだ。最近の社説についても、論説主幹が舟橋氏だから、推して知るべしである。時たま読んでいるが、ひどい。それに社説を読んでいても、文章力がひどく落ちていると感じる。長文が書けないようだ。「中日」(「東京」)はずっとよい。もちろん「琉球新報」は、ジャーナリズム精神旺盛の論説に満ちあふれている。  昔は「朝日」には名文家がいてうならせられたこともあった。今はそういう人もいない。ジャーナリズムの精神をなくしているのだから、よい論説なんか書けるわけがない。  下記のブログに「朝日」について書かれていたので、指摘したまでである。 http://gajuma.blogzine.jp/okinawa/2010/05/post_44df.html もうひとつ、この意見も重要だ。 http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20100530/127…

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朝日社説の問題

 今日の「朝日新聞」の社説は、「総務相発言―政権党の短慮にあきれる」というものである。これを書くきっかけは、原口総務大臣の次の発言だ。 原口一博総務相が記者会見で「関係者という報道は、検察の関係者なのか、被疑者の関係者なのか。少なくともそこは明確にしなければ、電波という公共のものを使ってやるにしては不適だ」と批判した。  この疑問は、私だけでなく多くの人が抱いている。「関係者」という曖昧な、無責任な発言を駆使して、一定の情報を湯水のごとく流し続ける自分自身の醜い姿が、マスコミ関係者には見えているのだろうか。  社説子は、次のように言う。 情報源は可能な限り明示するべきだ。しかし取材源を隠さないと得られない情報もある。その場合、情報源を守るのは最も重要な報道倫理の一つである。必要な情報を社会に提供し、民主主義を守るというジャーナリズムの役割を果たすために不可欠なことだ。  報道に携わる者は安易にあいまいな表現をしないよう、自らを厳しく律しなければならない。しかし、最終的にどう報じるかは、あくまで各報道機関が独自に決めることだ。  確かに報道の自由はある。だが、その報道が検察権力からのリークであったとき、それはどうなのだろうか。もちろん情報源の秘匿も必要だろう。だが権力からの意図的なリークを、「取材源の秘匿」とするのはいかがなものか。 民主党は「捜査情報の漏洩(ろうえい)問題対策チーム」の設置を決めた。「政治が検察によって抹殺されてよいのか」という激…

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マハティール氏の主張

 町田の住人が、この記事を薦めていたので読んでみた。一月一日付の「朝日新聞」掲載のマレーシア元首相・マハティール氏からのインタビューである。マハティール氏は、ずばりずばりと的確な主張をすることで、以前から注目されていた。なるほど、氏の言うことは正鵠を得ている。 2010年には、中国の経済力が日本を抜いて世界第二位となることが予想されている。そのことについてどう見ますかという問いに対して、氏はまず「彼らに4千年の文明の歴史があることを忘れてはならない」という。その通りである。中国は有史以来、ずっと大国として世界に名を馳せていた。一時的に、いわゆる「近代化」が遅れただけなのだ。日本を追い抜くことは必然でもある。 民主主義については「今後発展しなければならない国にとって、民主主義が常によい結果をもたらすとは限らない。中国にはまだ多くの貧困があり、民主主義を導入する余裕はない。人々がより高い教育を受けて豊かになれば、政府にモノを言う仕組みもできるだろう」と。これも一つの識見である。民主主義が導入されている国家であっても、民主主義がきちんと機能していないところもある。われわれは、短期的にものをみるのではなく、長期的なパースペクティヴで見なければならないということでもあろう。第三者にとってすぐに都合の良いことにはならないのだ。急いては事をし損じる、ということわざもあるではないか。  人民元を切り上げるべきと言う考え方に対しては、次のように指摘する。「先進国は中国に為替の切り上げを求め…

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朝日新聞の社説

 「朝日」の社説もよい。    「あの戦争の記憶―世代を超え、橋を架ける」という社説。戦場体験を今こそ知ること、伝えることが大切だと思う。国会議員諸氏の勇ましい言動を見るにつけ、「あなたは戦場へ行くのか」と問いたい。戦争をあおるやつは、絶対に戦場へは行かない。   64回目の終戦記念日を迎えた。驚かされる数字がある。被爆地にある長崎総合科学大学の平和文化研究所が、同大の学生を対象に行った昨年の調査で、「終戦の日」がいつかを正しく答えられたのは33.2%。15年ほど前は5~6割台だった。  戦後生まれは人口の4分の3を超えた。太平洋戦争の戦場から帰還し、健在な人は推計で40万人前後。最後となった1945年の徴兵検査を19歳で受けた人が、もう83歳だ。  あの戦争の記憶をどう受け継いでゆくか。年々難しくなる課題に私たちは直面している。  ■当事者に向き合う  さいたま市の英会話学校で働く神(じん)直子さん(31)は、学生時代にスタディーツアーでフィリピンを訪ねた。現地の集会で、一人のおばあさんに「日本人なんか見たくない」と言われたことが胸に突き刺さった。日本兵に夫を殺されたという。  その3年後に知人から偶然、戦地での行いを悔いながら亡くなった元日本兵がいる、と聞かされた。フィリピンで従軍した人の今の思いをビデオメッセージにして、現地の人に届けてはどうか。そう思いついた。  旧日本軍の部隊名簿などを手がかりに数百通の手紙を出してみた。ぽつりぽ…

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森田健作を応援するコラム

 千葉県知事森田健作氏については、選挙中から問題が指摘されている。自民党支部長であるにもかかわらず「完全無所属」を看板にしたこと、学校からもらった講演料を選挙資金としていること、剣道二段なんて持っていないのに2段だと言い続けてきたこと・・・・まあでるわでるわ。  「森田健作を告発する会」まで出来ている。 http://morikenaccusers.blog42.fc2.com/blog-entry-73.html  しかるにその森田を応援するコラムがある。「朝日新聞」の「天声人語」である。もちろん私は購読していないので知らなかったのであるが、いまだに「朝日」を読み続けて一喜一憂する人がいるのだ。その彼から、「天声人語」を読んで怒りを覚えたと言ってきた。だったらやめればいいのに・・・・と私は思うのだが・・  これがそのコラムの終わりの部分。 タレントから転じた知事の中には、知名度と世論の支持をてこに、特産品の売り込みや財政立て直しで実績を重ねる人がいる。森田さんの場合はまだ、おでこに「明るく熱演中」のランプが灯(とも)っているかに見える。それだけに、釈明会見での渋面が痛々しい▼公約の目玉、東京湾アクアラインの値下げが固まったように、首長としての「技倆」を案じるのは早すぎる。とはいえ、ご本人の看板に偽りがあっては「千葉の広告塔」は務まるまい。一切の虚飾を捨て、知事道に精進してもらいたい。小林くん、浜辺を走り直す時だ。 http://www.asahi.com/pap…

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「朝日新聞」への絶縁状

 「朝日新聞」の劣化はとどまるところを知らない。私はすでに小泉選挙の時から、購読をやめている。「朝日新聞」は小泉選挙で、社説までつかって小泉を応援し、現在の経済危機を招いた「新自由主義的改革」に諸手を挙げて賛成し、推進する側にまわった。「かんぽの宿」問題では、郵政民営化に協力した者にばらまきを行う政策に、鳩山邦夫がまったをかけたこと(これは正当なことだ)を批判した。  「朝日」幻想をやめよう。「朝日新聞」には、たまに良い記者はいるが、社全体としては、良心的で知的なジャーナリズムの担い手ではなくなっている。加藤周一氏も、もう「朝日新聞」に寄稿することはない。購読をやめるのは、未だ。  天木直人氏が、厳しい批判を行っている。 http://www.amakiblog.com/archives/2009/04/21/#001380

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“かんぽの宿”問題がマスゴミから消えている

 これは「朝日新聞」の記事だ。西松建設献金問題が発生してから、政治利権の追及がマスゴミにでなくなっている。日本郵政の「一括売却」は、郵政民営化に協力した者たちへの論功行賞であることが判明している。平成の「官業払い下げ」は、会議もひらかずに強引に行われたことが、下の記事からもわかるというものだ。 オリックス、郵政の部長を新会社に勧誘 かんぽの宿問題2009年3月13日21時43分  日本郵政の「かんぽの宿」売却を巡り、落札したオリックス不動産が日本郵政の入札担当幹部を運営会社の副社長として招く案を提示していた。入札の公正さに新たな疑問が浮上し、西川善文社長は「極めて不適切だった」と陳謝した。鳩山総務相は「出来レース」批判を強めている。  13日の衆院総務委員会で原口一博氏(民主)が取り上げた。この担当幹部は旧郵政省出身で日本郵政宿泊事業部長の福本誠氏。入札審査にあたっていた。売却後、オリックスは、福本氏を新たな運営会社の副社長に迎える提案をしていた。原口氏は「すりあわせをしないとこんなことはできない」と批判した。  西川社長は「通らないと思う」「具体的な人名を提案するのは極めて不適切。人事の問題もあり、訂正しろといって止めるのが筋だと思う」と答えた。  鳩山総務相は「これを出来レースと言わなければ、世の中に出来レースはない。競争性のない随意契約だったというのが総務省の印象だ」と答弁した。  原口氏は同日の委員会で、かんぽの宿の従業員の雇用問題も取り…

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「朝日」への幻想

 いろいろなブログを読んでいると、「朝日新聞」への批判がしばしば行われる。その批判の背景には、「朝日新聞」ともあろう新聞が、というような、「朝日」への期待と裏腹な批判であることが多い。  「朝日」は、もうとっくにだめになっているのだ。雇用情勢をはじめとした現在の日本の生きにくさが、小泉・竹中だけの責任ではもちろんないが、しかし市場原理主義に基づいた、アメリカ好みの改革をどんどん推進したことは確かである。製造業への派遣労働を合法化したのも小泉政権であり、現在の危機はあのノー天気の小泉・竹中がつくりだしたものだといってもよいだろう。  その小泉政権を、せっせと後押ししたのは「朝日」をはじめとしたマスコミだ。とくに「朝日」は、2005年の小泉選挙の際、社説で小泉選挙に自らが熱狂する姿を書き留めている(下に掲載した)。驚くべき書き方で、社説子の昂揚が、文章に明確に示されている。こういうことを社説に書く新聞社、それが「朝日新聞」なのだ。  それにしても、小泉首相はこれまで見たこともない型の指導者だ。「郵便局は公務員でなければできないのか」「民間にできることは民間に」。単純だが響きのいいフレーズの繰り返しは、音楽のように、聴く人の気分を高揚させる。 http://comrade.at.webry.info/200509/article_16.html  「朝日」は、ジャーナリズムの精神をもたない者を入れているようだ。給与が高いから、ということから「朝日」を志望する学生も多い。 …

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素晴らしい?資本主義

次の記事は、「朝日新聞」の記事である。資本主義の恐ろしさを感じてしまう。金儲けのためには、嘘も平気。モラルなき資本主義は、いつからか。おそらくフリードマンの経済学を日本が採用してからであろう。「小泉改革」なんかがその典型。  今でも、「改革」「改革」と叫んでいるやつがいる。「改革」による「規制緩和」が、こういう問題の原因の一つだ。 汚染米、11業者経て価格40倍 「米国産」と偽装も2008年9月13日15時0分 http://www.asahi.com/national/update/0913/OSK200809130081.html     大阪市の米販売会社「三笠フーズ」が農薬などに汚染された事故米を食用と偽って販売していた問題で、京都市内の介護施設などに保管され、基準値を超える有機リン系農薬成分・メタミドホスが検出された中国産もち米が「米国産」として流通していたことが13日、わかった。同社から施設まで11業者を経由し、1キロあたりの単価は約9円から370円にはね上がっていた。  朝日新聞の調べや三笠フーズなどによれば、三笠フーズは06年11月~昨年5月にかけて、メタミドホスの基準値(0.01ppm)を超えて事故米となった中国産もち米約800トンを、国から4回にわけて計711万9千円で購入。1キロ当たりの単価は8.9円だった。同社はその米を佐賀県の仲介業者に単価約40円で売っていたという。  この後、中国産もち米は佐賀の仲介業者から、福岡県内の3業…

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腐臭を放つ角界

 私は相撲なんか国技なんぞと思っていないし、興味もないのでこのことに言及するつもりはなかったが、あまりにひどい対応で驚いてしまう。非常識きわまりない。  これは朝日新聞が配信したニュースであるが、社会の常識は、相撲界では非常識と認識されるようだ。  抜き打ちで、調査が行われ、この二人だけが陽性となった。きちんとした検査の結果も陽性。だとするなら、本人の言い分はすでに破産したということだ。  しかしそれでも、角界は機敏に動かない。おかしな世界だ。  おそらく相撲というのは「スポーツ」ではない。「国技」?いやそういう相撲を「国技」とする国って、どんな国なの? 露鵬側「検査おかしい」 あきれる角界・識者ら  大相撲の大麻問題で、幕内露鵬は大麻の陽性反応が確定することになった。だが、露鵬側は検査自体がおかしいと突っぱねる構えだ。開き直りともとれる姿勢に角界関係者らはあきれ顔をみせた。  「彼の言い分は全く話にならない。もし師匠の大嶽親方がそれを認めているなら、大嶽部屋をたたむぐらいの覚悟が必要だ」。日本相撲協会の理事の一人は話した。  精密検査は、世界反ドーピング機関から国内で唯一公認されている「三菱化学メディエンス」(東京都)で行われた。採取した尿をA、B二つに分け、A検体での検査結果に不服があれば、B検体での検査を求めることができる。  露鵬はA検体で陽性反応が出たが、B検体の検査を求めないことにした。その一方で、検査に問題があるとして結…

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二つの社説

 「労働経済白書」について、中日新聞、朝日新聞の社説を紹介する。私は、「中日新聞」の社説に賛同する。「朝日新聞」も一応はいろいろ指摘しているが、最近の「朝日」の社説は、どちらかの立場に立つことなく(このような内容について論じる場合は、労働者の立場に立って改善を求めるというのが筋であろう)、どっちつかずの主張をする。末尾には、「人ひとりが働きがいを感じられ、安心して仕事をすることができる。それが長い目で見て、企業経営にも資する。そうした雇用のあり方をめざしたい。」でまとめるところに、「朝日」の本質が現れる。「中日」も冒頭に「労働者を大切にする経営に立ち戻るべきだ。」とするが、その主張は明確である。「企業経営にも資する」「雇用のあり方をめざしたい」という他人事の書き方である。あくまでも「めざす」のである。  現在でも「朝日」を信奉する人が多い。記者には確かに問題意識をもった人もいるが、社説という新聞社の主張は、多くの問題で「他人事」なのだ。朝日のように高給取りばかりだと、不安定な労働環境にある人々に思いを馳せることはとうてい無理なのだろう。 [中日新聞] 成果主義賃金 働く意欲を損ねるな 2008年7月23日  バブル経済崩壊後、企業が相次いで導入した業績・成果主義的賃金制度は正社員の働く意欲を低下させている-と二〇〇八年版労働経済白書は指摘した。労働者を大切にする経営に立ち戻るべきだ。  人口減少時代の日本が今後も成長するには働く人が意欲を持ち生産性を高めていくことが…

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静岡県では?

下記は「朝日新聞」の記事である。  この件について聞いてみたが、友人の教員は、教頭や校長の昇任試験についてはまったく知らないという。そういう試験があることすら知らされていないというのだ。静岡県では、昇任試験があるのかどうか、どういう人がそういう試験を受けているのか、まったく公開されていないという。したがって、大分県のような事例があるのかどうかもまったく不明なのだ。 昇任試験、元参事に権限集中 大分教員採用汚職2008年7月22日19時57分  大分県教委の一連の汚職事件のうち小学校長、教頭への昇任試験をめぐる贈収賄事件で、昇任試験の実務は元県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)=教員採用をめぐる収賄容疑で再逮捕=に権限が集中する仕組みだったことがわかった。江藤元参事は08年度の昇任試験をめぐり、小学校長ら3人から昇任の謝礼として計110万円分の商品券を受け取った疑いが持たれている。県警は、江藤元参事は立場を利用して昇任の依頼を受け、便宜を図った可能性があるとみている。  県教委によると、小中学校の校長、教頭の昇任試験では、筆記と論文(800字)、面接の試験の結果に日常の勤務成績などを加味し、県教委幹部ら15人でつくる選考協議会で合格者の原案を作成。教育長の決裁を経て、教育委員会で承認される。 http://www.asahi.com/national/update/0722/SEB200807220004.html

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朝日新聞に期待するなかれ

 私は、ずっと「朝日新聞」の読者であった。しかし、小泉郵政選挙の時、「朝日」が社説で、小泉の演説を聴いていると気分が高揚する、というようなことを書いていたことから、翌日から「朝日」をやめた。  「朝日」のずるいところは、政治や権力に批判的な言説は社外の人々に書かせ、自らが書くときは両論併記というところにある。まったく主体性なきマスメディアである。社説の内容も、いったい何を言いたいのかあまりよくわからない、主張なきものが多い。  最近、「朝日」を批判する声が増えているという。批判する背景に「期待」があるとしたら、それはやめたほうがよい。  「朝日」批判が、下記にある。読んでみて欲しい。    「朝日」は言葉の力を「脱力」させている。ああいう広告をすること自体、自らの衰弱を示しているのである。  沖縄のメディアの「報道魂」と朝日新聞「社説」との落差~マスメディアよ、ジャーナリストたれ(4)   http://www.news.janjan.jp/media/0712/0712278042/1.php  http://www.news.janjan.jp/media/0612/0612196738/1.php

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こういう人が日本軍(自衛隊)を率いていた。

 「中日新聞」は「「逆風」発生源の守屋前防衛次官  現テロ特措法成立に奔走」という記事を載せている。(2007年10月20日 朝刊)  給油転用疑惑や接待ゴルフ問題で、民主党が証人喚問を求める守屋武昌前防衛事務次官は、かつて防衛庁(現防衛省)官房長としてテロ対策特別措置法の成立(二〇〇一年十月)に奔走した人物。それから六年後、自身のスキャンダルで、新テロ特措法案を窮地に陥らせる皮肉な巡り合わせになった。  守屋氏は〇二年一月、防衛局長に昇格。続いて〇三年八月から四年間、異例の長期にわたって事務方トップの事務次官を務め、防衛庁の省昇格も果たした。今年八月、小池百合子元防衛相と人事をめぐって対立し退官した。  これらの経歴から、民主党は、守屋氏が六年近くに及ぶ海上自衛隊の給油活動の全容を知り得る立場にいたとみて、証人喚問の標的にした。実際、海自補給艦が米艦船に提供した燃料がイラク戦争に転用された疑惑や、別の補給艦が航海日誌を誤って破棄した問題は、守屋氏が防衛庁を取り仕切っていた〇三年に起きている。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007102002057747.html  見られるように、テロ特措法を推進した人物。アメリカにとっても好人物であろう。  その人物は、山田洋行の関係者と密接な関係を持っていた。山田は、アメリカの航空機エンジンを輸入する商社であった。   以下は、「朝日新聞」のHPから…

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私たちの税金がイラクへの攻撃につかわれている。

 インド洋で行われている自衛隊の給油活動の継続が問題になっている。  今まで給油した量は、48万kl、220億円である。アメリカ艦船に351回、パキスタン軍に141回などとなっている。  海上自衛隊が給油した油が、米給油艦ペコスを仲介にして米空母キティホークのイラク攻撃に使われていること、また米巡洋艦カウペンスにも給油され、同艦はイラクへのトマホーク攻撃を行っている。これらは米軍の公文書に記されたものだ。  そうしたら、・・・・・・ 米艦への給油量訂正、イラク流用の可能性 防衛省 2007年09月22日10時20分  インド洋で活動する海上自衛隊の補給艦が03年2月、対イラク戦争開始直前の米空母キティホークに間接的に給油していた問題で、防衛省は21日、当初20万ガロン(760キロリットル)と国会答弁などで説明していた燃料の供給量を80万ガロン(3030キロリットル)に訂正した。同空母は、給油を受けた後、ペルシャ湾内に入って対イラク作戦に従事していたことが判明している。日本が提供した燃料がテロ対策特別措置法の目的外で使われた可能性が高まっている。  この問題は、03年5月にキティホークを率いる第5空母戦闘群のモフィット少将が横須賀に帰還した際、海自から間接的に燃料補給を受けたと証言して発覚。当時の福田康夫官房長官は会見で「キティホークの燃料消費は1日20万ガロンで、(海自提供の燃料は)ほとんど瞬間的に消費してしまう。イラク関係に使われることはあり得ない」と述べてい…

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久々に読んだ社説

 久々に「朝日新聞」の社説を読んだ。つぶやき型の書き方ではない社説になっていた。 松岡氏疑惑―目に余る不誠実さ  こんな釈明で納得するのは安倍首相くらいではないか。松岡農水相の光熱水費をめぐる国会答弁のことである。  電気代も水道代も冷暖房費もタダの議員会館に事務所を構えながら、05年だけで507万円、5年間では3000万円近い光熱水費を政治資金収支報告書になぜ計上したのか。疑惑が浮上してから1週間が過ぎた。  だが、松岡氏はきのうの参院予算委員会の集中審議でも「今の法律制度で定められた必要な報告はしている」と繰り返すだけだった。首相も「法律にのっとって適切に報告していると了解している」とかばい続ける。閣僚としての説明責任などどこ吹く風。その不誠実さに開いた口がふさがらない。  507万円といえば、平均的なサラリーマン世帯ならば、22年分の光熱水費にあたる。松岡氏が言うように「ナントカ還元水のようなもの」をつけたとしても、こんな巨額になりようがない。  安倍内閣の閣僚や首相補佐官、副大臣、政務官で、議員会館だけを事務所にしているのは10人いるが、松岡氏以外はいずれも光熱水費はゼロと報告している。それが常識というものだ。  それだけではない。最大の非常識は、説明を拒む理由に政治資金規正法を持ち出したことだ。  政治活動を「国民の不断の監視と批判の下に行われるように」することで、その「公明と公正を確保し、民主政治の健全な発達に寄与する」。規…

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元旦の社説 朝日・東京(中日)・毎日

 ここに三紙の社説を掲げる。「朝日」は久しぶりに「ニュース解説」から脱皮することが出来た。しかし、論が「浅い」。長い文を書くだけの技量が「朝日」の論説委員は持ち合わせていないように思われる。主張に沿わない枝葉を切り落とすと、短い文になってしまう。主張は、日本には素晴らしい点が多くあること、それが国際的にも評価されていること、その評価には、もちろん軍事的なものはない、そうあり続けることを願うという内容である。私も賛同できる内容である。  「東京」は、国内問題にのみ焦点が絞られているが、論として深く、主張が鮮明である。若者のみならず、私のような中年組も、未来への不安を抱いている。そこに論点を絞っての主張である。主張に必要な資料をそろえ、主張を支える。だから具体的で説得力がある。「東京」の論説委員は、少なくとも私が読む各紙のなかでレベルがもっとも高い。  「毎日」は軽い。しかし内容的には、まあ首肯できる。「国民を大切にする政府」は、今こそ声高に主張されなければならない。   【朝日】 戦後ニッポンを侮るな 憲法60年の年明けに  キリマンジャロのような高山から、しだいに雪が消えつつある。  氷河はあちこちで「元氷河」になり、北極や南極の氷も崩れている。このまま進むと世界の陸地がどんどん海になり、陸上の水は減っていく。  ニューオーリンズを襲った恐怖のハリケーンなど、最近の異常気象も、海水の温度上昇と無縁ではない。大気中に増える二酸化炭素(CO2)を何とか抑えなけ…

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朝日新聞の社説

 「東京」(「中日」)の社説には、主張があり、その根拠も明確である。文の背後にしっかりとした知識と見識がある。深いのである。  ところが「朝日」の社説は、浅い。文字が意味するそれだけのものでしかない。果たして書いている論説委員に、「あんたわかって書いているの?」と質問したいくらいだ。主張がないのである。たとえあっても、行間に隠された知性というか知識というか、見識というか、そういうものがないのである。  12月1日、朝日新聞社は「朝日新聞記者行動基準」なる文書を作成したが、そんなことより自らの顔と言うべき「社説」の内容を吟味したらどうか。どうも朝日新聞社は、「宣言」とか「行動基準」とか、「外形」だけにこだわっている。その理由は、「社説」とか記事とかに内容がなくなっているからであろうと推察する。  たとえば次の社説だ(12月22日付)。 本間氏辞任 つまずいた安倍改革  11月に政府税制調査会の会長に就任したばかりの本間正明氏が辞任した。東京・渋谷の一等地に立つ豪華な官舎に、家族ではない女性と暮らしていた疑惑が世論の厳しい批判を招いた。  本間氏の起用には安倍首相の意向が強く働いていた。財務省が推す石弘光前会長の再任を退け、「脱官僚」を掲げる新政権の目玉人事として実現させたものだ。当人の公私混同が理由とはいえ、安倍政権に与える打撃は極めて大きい。  大阪大教授の本間氏は、大阪に自宅がある。小泉前政権時代に経済財政諮問会議の民間議員となり、東京との間を往来することが日常化し…

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朝日新聞批判

 今日の「市民メディア・インターネット」の“JANJAN”に「「言葉のチカラ」失った朝日」という記事がある。 http://www.janjan.jp/index.php  「朝日」は、テレビ朝日やアサヒニュースターで、しきりに「ことばはちから」、「ことばは希望」などという「ジャーナリスト宣言」を喧伝している。なぜそうしているか、そのように自己暗示をかけようとしているのである。もうジャーナリストの矜持を失っているからである。  「朝日」は、市民運動の側が期待を寄せるべきメディアではない。それはとっくにわかっていると思っていたのに、まだ期待している人々がいる。笑止千万である。あの「郵政民営化」の総選挙の際、社説に「朝日」は、つぎのように記したのである(2005/9/11付)。 それにしても、小泉首相はこれまで見たこともない型の指導者だ。「郵便局は公務員でなければできないのか」「民間にできることは民間に」。単純だが響きのいいフレーズの繰り返しは、音楽のように、聴く人の気分を高揚させる。  「社説」に、このような感覚的な昂揚した気分を書き込む新聞社なのだということを知るべきである。小泉氏の演説(?)が、「音楽のように、聴く人の気分を高揚させる」・・・・・?  私はこの社説を読んで、ヒトラーの演説を心躍りながら聴くナチス党員の姿を想起した。その種の人が、朝日新聞社の論説室にいるのである。  「朝日」は、すでにジャーナリズムの機関ではない。もう期待すべきではなく、購読…

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「これほど理解力が足りない人」ー『朝日』社説

 本日の『朝日』の社説は、「首相年頭会見 私たちこそ理解できぬ」として、次のように書く。  これほど理解力が足りない人が、内閣総理大臣を続けていたのだろうか。そう思いたくもなるような光景だった。  年頭の記者会見で、小泉首相は自らの靖国神社参拝に対する内外の批判について、5回も「理解できない」を繰り返した。  「一国の首相が、一政治家として一国民として戦没者に感謝と敬意を捧(ささ)げる。精神の自由、心の問題について、政治が関与することを嫌う言論人、知識人が批判することは理解できない。まして外国政府が介入して、外交問題にしようとする姿勢も理解できない」  理解できない言論人、知識人とは、新聞の社説も念頭に置いてのことだろう。全国の新聞のほとんどが参拝をやめるよう求めている。「理解できない」と口をとがらせるよりも、少しは「言論人」らの意見にも耳を傾けてはどうか。 (以下略)  小泉首相が「これほど理解力が足りない人」であることは、ずっと前から多くの人は見抜いている。今頃こういうことを書く社説子は何を考えているのだろうか。私が何度もこのブログに掲げる以下の文を社説に掲げた社説子が、今になって「これほど理解力が足りない人」というのは、いかに「言論人」として失格であるかを物語っている。 それにしても、小泉首相はこれまで見たこともない型の指導者だ。「郵便局は公務員でなければできないのか」「民間にできることは民間に」。単純だが響きのいいフレーズの繰り返しは、音楽のように、聴…

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『朝日』が変わったのは、2001/9/11以降?

 今月号の『現代』は面白い!  辰濃哲郎の「管理強化が生む捏造と不祥事」は読ませる文である。辰濃はもと朝日新聞記者。社会部畑を生きてきた辰濃は、『朝日』の変化は2000年頃からだという。この頃から編集局長室からの介入が目に余るようになった、というのだ。そしてそれが顕著になったのが、9/11事件の後。米英軍のアフガン攻撃を社説で「やむを得ない」とし、その頃「朝日は方針転換した」と言われた。  それから「ものを言う記者」が「飛ばされ始めた」。「社長、あるいは局長室の判断が、有無を言わさずにトップダウンで指示される」ようになったという。  1987年朝日の阪神支局が目出し帽の男に襲撃された。辰濃はそのとき大阪の社会部にいた。辰濃はその犯人捜しに飛び回った経験を持つ。阪神支局には「明日も喋ろう 弔旗に風が鳴るように」の額がある。  しかし『朝日』の今を見ると、彼は末尾にこう書かざるを得ない。  「弔旗が風に、泣いている」  私は、アフガン攻撃の社説に「おやっ」と思ったが、それでも読み続けた。しかし、2005年9月11日の社説、「(小泉首相の演説について)単純だが響きのいいフレーズの繰り返しは、音楽のように、聴く人の気分を高揚させる。」を読み、ジャーナリズムとしての『朝日』に死亡宣告を出した。    私は『朝日新聞』に、弔旗を掲げた。    その弔旗すら、もうない。

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小躍りする新聞

毎度のことながら、『朝日』の社説である。これを批判する。  今回の選挙には、リーダーの個性が有権者の選択を左右する大統領選挙のような側面も色濃くあった。指導者の語り口から経験の厚み、ファッションまでがテレビなどで生々しく伝わり、党の印象を形作っていった。  とりわけ小泉氏とその取り巻きにについて、テレビは熱心に報道した。コメンテーターといわれる方々も、本当によく持ち上げていた。それで「印象」がつくられていった。  しかし、一つのテーマが起爆剤となったこのダイナミックな展開には、民主主義の可能性とともに、ある種の怖さや危うさも感じられる。わずかな票差でも議席数の差が大きくなりやすいのが小選挙区制の特徴とはいえ、ムードや風で選挙結果がここまで劇的に動くことには驚くほかない。  いやはや、動かしたのが自分たちであるという自覚がないのでは?私は、その「怖さ」を指摘してきた。しかし意に介さず、「ムードや風」をつくりだしたのが、あなた達なのではないですか?  首相は最後まで郵政民営化一本やりを貫き、「国民に聞きたい」と問い続けた。その意味でこの選挙は、まぎれもなく民営化の是非を問う国民投票だった。それが圧倒的に信認された以上、郵政法案をすみやかに成立させるべきなのはいうまでもない。  ご指摘の通り。あの郵政民営化案に、『朝日』は社説で賛成していたのですから、さぞうれしいことでしょう。民意は、もちろん「賛成」ですから、これは認めるしかないでしょう。  さらに…

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高揚する『朝日』

 『朝日新聞』9月11日の社説は、「きょう投票 どんな4年を選ぼうか」というテーマであった。そのなかにこういう文があった。 それにしても、小泉首相はこれまで見たこともない型の指導者だ。「郵便局は公務員でなければできないのか」「民間にできることは民間に」。単純だが響きのいいフレーズの繰り返しは、音楽のように、聴く人の気分を高揚させる。  「音楽のように、聴く人の気分を高揚させる」という社説子。おそらくあなたが1930年代のドイツにいたら、ヒトラーの話すフレーズが心地よく聞こえただろう。それはともかく、このような印象風な内容を社説に書いてしまうという怖ろしさ。社説子は、自ら高揚する気持ちを抑えきれなかったのだろう。小泉氏の叫びは、まさにワグナーの楽曲のように、『朝日』の社内を駆けめぐったのだろう。それが本当によくわかる社説であった。  そしてもう一つの社説「国連首脳会議 日本の熱意を語れ」の末尾にはこうある。 総選挙の結果がどうあれ、首脳会議の時期には小泉氏が首相の座にいるはずだ。ぜひとも出席し、日本の国連改革への意欲を訴えてもらいたい。  『朝日新聞』の小泉好きが、ここに如実にでている。『朝日』を良識ある新聞と見てはいけない。

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