テーマ:戦争

NHKの「戦争証言」

 1945年に終わった戦争とはいかなるものであったか、実際に戦場に臨んだ元兵士たちの証言を見、聞くことが出来る。  http://www.nhk.or.jp/shogenarchives/  戦争の証言を、私も聞いたことがある。ずっと胸にしまい込んで、しかしいつも心の中から飛び出しそうになっていた戦場の記憶。戦場の記憶が、元…
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【本】保阪正康『最強軍団の宿命』(毎日新聞社)

 歴史研究者のY氏が、昨年出た本のなかから推薦する本としてあげたものだ。私は、あまりよい本とは思えなかった。何を期待して読むかということが、その本の読後の感想に影響を与えるが、これを戦争に関するエッセイと思えば評価はまた変わる。  私も、日本軍についていろいろ勉強したり、文章も書いている。評価が低いのはそのせいかもしれない。ともか…
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水木しげる  「戦争と平和」

 Japan Focus というサイトがある。こういうサイトがあることを知らなかったのだが、最近刊行された『属国』という本は、このサイトに書いものをまとめたのだそうだ。早速そのサイトに直行し、あたらしい論文が発表されたらその情報を送ってもらうようにした。  早速送られてきたのが、下記の論文である。漫画家水木しげるについては、「ゲゲゲの…
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暑い夏に考える平和

 今日の『中日新聞』には、品川正治氏(経済同友会終身幹事)と鈴木邦夫氏(新右翼「一水会顧問)との対談が、2ページにわたって収載されていた。  対談の小見出しをあげると、「戦争を見るのは兵隊の立場から」、「日中戦争支えた一種の侮蔑観」、「自民目指す米国の傭兵化」、「愛国心の言葉はなくせばいい」である。  品川氏は一兵士として従…
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イラク侵略

 アメリカは、イラクへの侵略戦争で3500人の兵士を失ったという。  2007年6月4日の「中日新聞」夕刊の「海外社会面」に「泣き伏す」という写真があった。アーリントン墓地で、おそらくイラクで亡くなったであろう兵士の墓が建ち並ぶなか、一つの墓の前で一人の女性が、それこそ泣き伏している。裸足になって、体をその墓にあずけるようなかたち…
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“出口のない海”を観た

 老母が市川海老蔵のファンのため、妻、老母と共に「出口のない海」をみた。回天特攻隊員が瀬戸内海での練習中に事故でなくなったという兵士の話である。以前東京帝大出身の和田稔が書いた『わだつみのこえ消えることなく 回天特攻隊員の手記』(筑摩書房)を読んだことがあるが、和田も事故で亡くなっている。  映画を観るまで、おそらく主人公が「国の…
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ねつ造された開戦理由

 昨日の『中日新聞』夕刊。イラクフセイン政権とアルカイダは無関係であったという報告書を、アメリカ上院情報特別委員会が公表したという記事があった。  上院情報特別委員会は八日、イラク攻撃の理由になった、旧フセイン政権と国際テロ組織アルカイダの関係を裏付ける証拠はないとの報告書を公表した。ブッシュ政権は、米中枢同時テロ事件を首謀し…
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【本】島本慈子『戦争で、死ぬということ』(岩波新書)

 いずれにせよ、最近は男性のみならず女性の間でも、戦争への抵抗感が薄れてきていることは間違いない。・・・・いまはまだ局所的にではあるが、戦争応援団の再生がはじまっている。(136頁)  最近の韓国、北朝鮮、中国に対する勇ましい発言を聞いたりしていると、本当に戦争をしたいのか、と思ってしまう、そういうときがある。  そんなとき…
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【本】奥村和一ほか『私は「蟻の兵隊」だった』(岩波ジュニア新書)

 「蟻の兵隊」は、最近各地で上映されている映画。私は見ていないが、本は読んでみたいと思った。今日買って、今読み終えた。奥村さんが書いたのではなく、酒井誠さんという人との話し合いとなっているので、きわめて読みやすい。  中国にいた日本軍の一部が、そのなかに奥村さんもいた、敗戦後も残留を命ぜられ、閻錫山軍の一部となって共産党軍との戦闘…
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【本】前田哲男『新訂版 戦略爆撃の思想 ゲルニカ 重慶 広島』(凱風社)

 前田哲男氏の『戦略爆撃の思想』(朝日新聞社)は名著である。読んでいて、これは“名著”だと思わせる本はあまりない。  その『戦略爆撃の思想』の新訂版が刊行された。旧版の二倍の原稿量であるという。確かに重厚な厚さである。索引含めて636頁、本文は二段組だ。  実はこの本は著者から送っていただいたばかりである。すぐ読み始めたが、…
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戦火は絶えない

 BBCのHPをみると、アフガンで二人のカナダ人兵士と5人のアフガン人が、自爆攻撃により命を落としたという。 アフガン南部、東部(パキスタンと国境を接している地域)で、今年になってHundreds of peopleが殺されたとある。 Afghan suicide blasts kill seven Canadians ar…
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世界は良くなっていない。

 アルジャジーラのホームページをみると、もちろんイスラエルとパレスチナ、イスラエルとレバノンの記事が多い。  私はパレスチナの人々が抵抗する気持ちは理解できる。イスラエルは、正真正銘のテロ国家である。その国家をアメリカがしっかりと支えている。国際社会が何とか解決しようとしても、アメリカが拒否権を発動してそれを妨げる。解決の糸口はなく、…
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【本】鵜飼哲・阿部浩己・森巣博『戦争の克服』(集英社新書)

 私は、20世紀から人類が積み上げてきた平和への意志を大事にしたいと思う。国際連盟から不戦条約へ、そして第二次大戦。国際連合憲章、ヒロシマ・ナガサキ、日本国憲法への道のりを私は心から歓迎したいと思う。  本書は、著者3人が「戦争の克服」をテーマに論じあうというもので、平和への意志が、きちんとした学問的背景をもとに論じられている…
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【本】『フォトジャーナリスト13人の眼』(集英社新書)

 忙しい日々を過ごしていると、あまり想起することがなくなってしまう自分に驚くことがある。生活を維持することは、それだけでなかなかたいへんである。だからある程度ゆとりがないと、自分を取り巻く社会、政治、世界のことなどを想起することが少なくなってくる。  日本の労働者は、とにかく忙しい。  さて、本書は13人の報道写真家が、自ら撮影…
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【本】 『UP』4月号と『歴史学研究』4月号

 『UP』は東大出版会の宣伝誌。毎年4月号は、“東大教師がすすめる本”の特集である。異なった分野の研究者が薦める本の知識を得るために一応読んではいるが、あまり買わない。しかし、そのコーナーではなく、新藤宗幸「憲法の「再生」とは」を読んでいて、山上民也『再建の理念』という本を知った。山上氏は現在92歳、大分信用金庫の会長であるが、『再建の…
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ヒロシマ

 今日はヒロシマについて記す。  もうかなり前になるが、シンガポールに行ったとき、戦争博物館の最後の展示にキノコ雲があった。原爆がシンガポールを救った、というような趣旨だった。原爆がアジアの人々の解放を早めたという認識に、私は複雑な気持ちを持ったことを思い出す。  日本を敗戦に導くためには落とす必要がなかった、というのが、現在の…
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【本】山室信一『日露戦争の世紀ー連鎖視点から見る日本と世界ー』

 山室氏の本は、実は何冊か読んでいる。『思想課題としてのアジア』、『ユーラシアの岸辺から』(いずれも岩波書店)、『キメラ』(中公新書)、そしてこの本である。  最近、満州移民についてまとめる関係で読んだのだが、大変参考になった。いずれも実証主義的ではあるが、その背後に氏の思いが十二分に感じとれる本である。特に今後満州について論じる場合…
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【本】目取真俊『沖縄「戦後」ゼロ年』(NHK出版)

 沖縄問題を俯瞰するに、とてもよい本である。具体的で、説得的で、問題意識も鮮明である。  目取真は、芥川賞作家、『水滴』の作者である。テーマは沖縄戦。沖縄戦では、戦争の本質が顕現した。その渦中に生きた人々から聞き知った事柄を小説という空間に凝縮したものだ。  この本は、沖縄に関わる諸問題、沖縄戦、米軍基地問題、沖縄方言など、沖縄…
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沖縄のこと(2) 読谷村史Web版

読谷村は、沖縄戦で米軍が上陸し、多くの犠牲者が出されている。その読谷村が編纂した「読谷村史」上・下巻が、何とweb上で読めるのである。 市町村史は通常分厚い本となって、だいたい5000円くらいで売っているというのが普通である。ところが、読谷村はほとんどすべてWebで読めるようにしている。これは画期的なことだ。  私も自治体史に関係し…
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沖縄のこと(1) 読谷村平和資料館

 沖縄に読谷村という小さな村がある。戦争末期、上陸してきた米軍に占領され、村民に多くの戦争死者がだされたところだ。現在村の面積の45パーセントが米軍基地に占拠されているというところである。その読谷村について、まず一つ紹介したい。  それは、読谷バーチャル平和資料館である。     http://heiwa.vill.yomitan.…
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戦争の死に方

 『DAYS JAPAN』8月号(年間購読料8700円、郵便振替00180-8-722171)に、左足膝の下が吹き飛ばされ苦しむ子どもの写真が掲載されている。戦争の本質は殺戮と破壊であるから、人間がけがをしたり、殺されたりするのは「やむを得ない」(?)。  しかし、その殺戮の真実の姿が描かれることはあまりない。  そんななか、渡辺清…
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【本】木村元彦『終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ』(集英社新書)

 旧ユーゴの内戦はすでに過去のものになったような状況がある。日本ではほとんど報道されない。日本のマスメディアはきわめて移り気であるからだ。テレビが視聴率を追いかけて、次から次へと些細な報道しなくてもよいようなことを追いかけていくと、新聞などもそれを追いかけて新しいものを求めて流れていく。したがって過去の重大事件は過去のものとして、とりあ…
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強制連行を追って

 自治体史で朝鮮人・中国人の強制連行を担当したことがある。他の自治体史を見ても、記述がなかったり、あっても政策的な展開かあるいは連行された場所などが書かれているだけであった。  私は、実際に連行された人の声を載せようと思った。ある年の年末、私は釜山に飛んだ。二泊三日のツアーに申し込んだのだ。半日だけ、観光につれていってもらい、後は自由…
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バンザイ・クリフで考えたこと

 私は、静岡第118聯隊の最期を研究するために、10年ほど前サイパンに行った。それと同時にサイパン戦に関わる資料を渉猟した。そこで考えたことを一つだけ記そう。  サイパン戦終結後、マスコミはじめ、政府や県などは、玉砕をきわめて美化した。たとえば、『静岡県隣組月報』で、当時の静岡県知事今松治郎は「サイパン戦闘終結に当たり県民各位に…
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サイパン島の戦い

 天皇・皇后がサイパン島を訪問された。私は天皇制という制度に疑問を抱いている者のひとりであるが、現天皇の「行為」には、平和憲法の精神がこめられていると思っている。今回の訪問でも、バンザイクリフだけではなく、韓国の犠牲者の碑にも足を運ばれた。現天皇は、現在の日本の威勢のいい政治家たちに「戦争を忘れるな」と、態度で示されているのではないかと…
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軍隊と住民

 NHKスペシャル「沖縄 よみがえる戦場」で、日本兵による住民虐殺の事件がとりあげられていた。そのなかで生き残った二人が戦後60年を経て会うことができた、ということに感動を覚えたが、父を日本兵に殺され、自らも手榴弾の破片を全身に受け「戦後」を生きてきた彼女の今までの生活を想像すると、同情と共に怒りを禁じ得ない。  沖縄における住民…
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【本】田沼武能『難民キャンプの子どもたち』(岩波新書)

 戦争が起きると、民間人に多くの犠牲が出る。これはすでに周知のことである。最近のアフガンでも、イラクでもそれは同じだ。   冷戦終了後、アフリカを始め世界各地で内戦が起きている。内戦では、子どもや女性がもっとも多くの被害を受ける。   にもかかわらず、戦争が起きる。   ベトナム戦争の時は戦場の写真が、戦争のむごたらしさを示してい…
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【本】『ジャーナリズムの条件2 報道不信の構造』(その2)

 今日本書を読み終えた。先に綿井氏の論考を紹介したが、その他いくつか意義深い文を読ませていただいた。一つは、蟹瀬誠一氏の「テレビがつくる劇場型政治」、萩原豊氏の「北朝鮮報道とテレビメディア」である。いずれもテレビ局の視聴率至上主義の問題点をあげている。  この視聴率至上主義が報道を曲げている、あるいは悪しき世論作りに貢献している。 …
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「戦争に関する責任」をもう一度考えるの?

以下の条文は、日本国との平和条約(1952年条約第5号)の前文と、極東国際軍事裁判所(東京裁判)に関する条文である。  日本は、この条約を承認して国際社会に復帰した。これにより法的に戦争状態は終了したのである。但し、中国とかソ連とか、この段階では除外された。  いわゆる極東軍事裁判所の判決を「勝者の裁き」だとして受け付けようとしない…
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【本】『ジャーナリズムの条件2 報道不信の構造』(岩波書店)

 この本からまず一つの文章を紹介する。それは綿井健陽「フリージャーナリストの戦場取材」である。綿井は、イラク戦争が始まった頃、ニュースステーションなどで現地から様々なレポートを送っていた。その彼が、なぜイラクで戦場取材をし、そこで何を見たかを記したものである。「戦争はどこで起きているか。そして誰がこの戦争で殺されていくのか」を見つめる、…
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